内容説明
スペインの抒情詩人によるやさしい言葉たち。
目次
『告知』より
『哀しいアリア』より
『遥かな庭』より
『牧人』より
『春のバラード』より
『魅惑と苦悩の詩』より
『憂愁』より
『心のソネット』より
『夏』より
『新婚詩人の日記』より〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
6
『プラテーロとわたし』で有名なヒメネスによる詩集。編年体となっており、若々しく素朴で色彩豊かな言葉遣いから次第に、抽象的で観念的な題材を選ぶようになっていったことが見て取れる。若い頃は特に恋愛の詩が多く見られるが、現実的な生々しさは含んでおらず、なにかガラス越しに外の風景を眺めているような感覚を覚えた。晩年になると些か様子が変わってきて、何らかの絶対者(それは宇宙の秩序、自然の理といった無人称のもののようだが)との対話が多くを占めるようになる。抒情的な詩が好きな人は手にとるのもいいかもしれない。2013/10/21
呉下の阿蒙
2
夜明け/夢幻の夜曲2019/08/04