内容説明
先行する解説に続く主要著作『あれか・これか』『哲学的断片』『不安の概念』『現代の批判』『死にいたる病』『キリスト教の修練』『日記』からの絶妙な引用によってキルケゴール思想の全体像が明らかになる。キルケゴール自身の言葉によって構成される彼の哲学の分かり易い要約である本書は、この国に実現したキルケゴールのもうひとつの主著とも言える。実存思想の本質を端的に学びたい初学者にも最適。
目次
思想と生涯 実存主義思想の源泉キルケゴール(思想の出発点;父と子;レギーネとの婚約破棄;コルサール事件と教会闘争)
1 モラリスト的洞察(不幸なる人間とその気分;現代の悲惨;詩と真実)
2 実存的自己(実存の意味;自己の概念;単独者の自由)
3 実存主義的キリスト教(罪とは何か;キリストのまねび;信仰か、つまずきか)
著者等紹介
飯島宗享[イイジマムネタカ]
1920年長崎県生まれ。1942年東京帝国大学卒業。1987年没迄東洋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。