内容説明
ロシア・アヴァンギャルドの真髄、超・アヴァンギャルド?!現在でも爆発的人気を博す愛すべき不条理、ナンセンス。『ズディグルアプルル』『シャルダムサーカス』と合わせて、ハルムス不条理作品のほぼ全容を提示。
目次
男は家を出て行った
戯曲 エリザヴェータバム
小品(ペトロフとカマローフ;邂逅 ほか)
連作(×××;水色の帳面)
論考(ダニイルイワノヴィチハルムスの十一の主張;ダニイルイワノヴィチハルムスの発見した物と形 ほか)
中篇 婆さん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
2
未知谷から出版されたハルムス作品の3作目。もう十分でしょう。エッセンスを絞りきったあとを、むりやり弄りだそうとしている感が強すぎて、痛々しい。もはや起承転結のある物語を探しだすことすら、難しいのだろうか。面白いと思った話はすでに翻訳されています。マニアック向けの一冊。2011/09/20
ヴィオラ
2
奇妙・幻想・ブラックを通り越して、今回はちょっと狂気じみた印象。クトゥルフの呪文みたいなのが、たくさん出て来ます(^_^;)さすがに三冊目ともなると、落ち穂拾い的になっちゃうのかな?未完のもの、エッセイ的なもの、わけわからんもの…読み物を期待して読むと痛い目みます(^_^;)2011/08/12
uni
1
ロシアの作家ハルムス短編集3冊目。相変わらずの支離滅裂の意味不明の不条理で、黒い部分が面白い(ノ∀`)ほんと癖になります。中でもお気に入りが、2行だけの極短編の「新解剖学論」→「ある、小さな女の子の鼻から、二本の空色のリボンが生えてきた。類希なる事には、一方のリボンには火星、もう一方には---木星と書いてあったのだ。」終。だからどうした何が言いたい(笑)とゆー具合に癖になります。2013/01/31
ハル
0
この本の短編は頭の中で像が描かれないという感じで、字面を追っているだけでした。難解で手に負えませんでした。2016/05/18