出版社内容情報
パレスチナ問題、アラブの春、シリア内戦、イスラーム国、石油の呪い……中東が抱える複雑な問題を正しく理解するために必読の決定版入門書。
内容説明
シリア内戦、「イスラーム国」、「アラブの春」、石油依存経済、パレスチナ問題…中東では今も多くの問題が起こっている。しかし報道や時事解説を通してこうした事実を「知る」ことはできても、「なぜ」起こったのか、その原因を「理解する」ことはなかなか難しい。本書は、中東政治学のエッセンスを紹介しながら、国家、独裁、紛争、石油、宗教という五つのテーマをめぐり、その「なぜ」を読み解いていく。中東という大きな課題に向きあっていくために必読の一冊。
目次
第1章 国家―なぜ中東諸国は生まれたのか
第2章 独裁―なぜ民主化が進まないのか
第3章 紛争―なぜ戦争や内戦が起こるのか
第4章 石油―なぜ経済発展がうまくいかないのか
第5章 宗教―なぜ世俗化が進まないのか
終章 国際政治のなかの中東政治
著者等紹介
末近浩太[スエチカコウタ]
1973年生まれ。立命館大学国際関係学部教授。専門は中東地域研究、比較政治学、国際政治学。英国ダラム大学中東・イスラーム研究センター修士課程修了(中東政治学修士)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科5年一貫制博士課程修了(地域研究博士)。著書に『イスラーム主義と中東政治』(名古屋大学出版会、地域研究コンソーシアム賞研究作品賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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