チェーホフ・コレクション<br> 恋について

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チェーホフ・コレクション
恋について

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  • サイズ A5判/ページ数 49p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896422511
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

内容説明

雨に降られ押しかけ客となった獣医と中学校教師主人のインテリ地主アリョーヒンは問わず語りに若かりし頃の恋の話を語り出す…地方裁判所副所長の妻アンナ・アレクセーエヴナに恋し互いの気持ちを口には出さず心だけ通じ合う二人、夫の転勤で引き裂かれる二人の運命は―『チェーホフとの恋』(未知谷)に綴られた人妻アヴィーロワとの秘められた恋、作家本人が肯定も否定もしなかった悲恋がアリョーヒンに重ね合わされ展開するチェーホフ実体験の“愛のかたち”三部作『箱に入った男』『すぐり』『恋について』完結。

著者等紹介

チェーホフ,アントン・P.[チェーホフ,アントンP.][Чехов,Антон П.]
1860‐1904。庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。「恋について」の他「カシタンカ」「ステーピ」「サハリン島」「中二階のある家」「犬を連れた奥さん」等の中・短篇、四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い

ザトゥロフスカヤ,イリーナ[ザトゥロフスカヤ,イリーナ][Затуловская,Ирина]
1954年モスクワの画家の家庭に生まれる。幼少時から詩を創り絵を描くが、絵画とグラフィックを正式に学び、最初の個展は1989年のロンドン、以後世界各地で開催。2002年モスクワ美術家同盟よりディプロムを授与される。フレスコ、絵画、陶器、書籍デザイン、詩作、刺繍等広範囲に活躍。作品は12カ国の美術館に収蔵され、個人コレクションも多い

中村喜和[ナカムラヨシカズ]
一橋大学でロシア語を学ぶ。日本貿易振興会勤務の後、東京大学、一橋大学、共立女子大学で、ロシア語を教える。専攻はロシア文化史。日露関係史にも関心をもち、論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

46
話は唐突に始まるが、『箱に入った男』『すぐり』との三部作の最後にあたるからだ。田舎の農場主のアリョーヒン大学卒で、学者風情に見える40男。彼は二人の客に召使の恋愛について話すうちに、若い頃の忘れられない、何年にもわたった恋について語り始める。それはとてもプラトニックで、美しいものだったのだ。彼が最後に気づいた「愛について考えるさいに、出発すべき重要で高尚なこと」とは何だったのだろう。語り始めた最初にいった、「真に愛することだろうか」。何度も読み直して考えてみたが、答えはそれぞれが持っているのかもしれない2014/01/21

にゃおんある

29
恋について。成就することのない恋はいつか終わりがあってゼンマイ仕掛けのオルゴールのように止んでしまう。身を滅ぼすとしたらお金と恋なのかな、何かを動かす原動力ではあるけれど。恋の始まりはオートマチックの時計のようにゼンマイが巻かれテンプが振動し針を動かす。目的があるないにかかわらず。僕はにゃおんあるで一介の読者だけど、チェーホフの仕掛けたムーブメントは百年の時を超えて伝わってくる。オペラグラスの貸し借りに秘められた震え、朔と望を繰り返す、戸惑い。2018/02/01

S.Mori

16
これは切ない恋物語です。主人公が人妻に恋をしますが、二人の距離が縮まることはありません。かろうじて最後の場面で彼は自分の思いの丈をぶつけますが、手遅れでした。この物語はチェーホフの経験に基づいている可能性があるそうで、それを考えるとさらに味わい深いものになります。このような悲恋を経験したことが、チェーホフの人間への洞察を深めたのかもしれません。ここで書かれる主人公の哀しみは四大戯曲の中にも織り込まれています。2019/12/04

gogo

14
若い男と若い人妻の恋の物語。2人は互いに気を寄せ合っているものの、良心の呵責から不倫には踏み込めない。女の夫が転勤となり、別れ際になって、物陰で2人は互いの気持ちを伝え合い、抱擁する。結局、2人は心に秘めた本心からは自由になれなかったことを示している。不倫は悪とはいっても、同情を禁じえない。「箱に入った男」「すぐり」「恋について」3部作の3作目。2016/06/09

ちあき

4
『箱に入った男』『すぐり』と三部作をなす短編。その人と別れることが永遠の別離を意味するだけでなく、自分のなかの大切な何かが終わってしまうことを意味する。そんな恋がある。引きかえすことも取りもどすこともできない決定的な喪失。そして、そんな別れのあとでも人は生きていかなくてはならないのだ。2010/07/20

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