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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
25
やはり東中欧文学は面白い! このアンソロジーは訳文も読みやすく、詩や短編から手記に至るまで様々なジャンルの作品を幅広い国々から集めているので読んでいて刺激的だ。再読になるのだけど、世界は広くて自分は小さいという当たり前の事実を再確認させてくれる。今回読んでいて驚いたのはハシェクが入っていたこと。いや当たり前の人選なのだけど、初読の時はハシェクの名を知らなかったので自分なりに勉強した(?)だけのことはあったなと嬉しくなってしまった。東中欧文学に関してはまだまだ素人なので、『ポケットのなかの東欧文学』に挑もう2018/02/10
渡邊利道
3
ポーランド、チェコ、ハンガリー、セルビア、クロアチア、スロヴァキア、ブルガリア、ルーマニアのルネサンスから現代まで幅広い時代の、短編小説、詩、詩論、寓話、民話、日記、エッセイなど32篇収録。どちらかといえばリアリズムよりで、あまりに現実が幻想的という場合もあるけども、基本的にはどれも落ち着いた味わいのある作品。なかではルーマニアの「イスマイルとトルナビト」ウルムズは、シュルレアリスティックでちょっと興味が出た。2017/05/10
踊る猫
2
なんと「世界」は広いのだろう。いや私自身が「東中欧文学」――それどころか「世界文学」――に関して無知だから余計にそう思ってしまうのかもしれないが、こんなにも文化的な隔たりのある世界に住む人々の思考や生活が、にも関わらず「文学」という表現形式を通して共感させられることが出来る。これを「奇蹟」と呼ばずしてなんと呼べば良いのか。ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩集からまずはこの未知なる領域の文学を掘り起こしてみたくなった。訳文も平易で極めて読みやすい。優れたアンソロジーなのではないかと思う。悩みが吹っ飛んでしまった2016/03/15
ヤクーツクのハチコ
1
カフカ・マルギットが入っていたので図書館借り。大正少女小説から乙女な要素を引いたというか、お茶目な双子シリーズの年齢層を引き上げたというか、そんなところが好きだ。2013/02/04