感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
1
加島祥造によるポー「大鴉」決定訳と、「大鴉」についてのエッセー、さらにポーの詩を幾編か収めてある。「大鴉」の翻訳に関しては、日夏耿之介の訳(「またとなけめ」)を「凝りすぎた文体であり、こちらの胸に伝わる訳ではなかった」と書き、谷崎精二の訳(「またとなし」)は、谷崎が散文作家だったから「深い詩的感動からのリズムや情緒はまったく感じられない」としている。言うだけのことはあって、この加島訳で僕ははじめて「大鴉」の面白さがわかった。心に届いたのだ。大鴉のネバーモアが、バートルビーの言葉に思える程の余裕も出た。2016/05/24
AN-NO
1
黒猫シリーズを読んでポーを読みたくなったので、「大鴉」を選びました。やさしく訳してあるので読みやすかったです。2016/01/30
garnet_05
1
米国の詩人ポーの物語詩。「大鴉」の翻訳は20頁程。残りは「大鴉」翻訳についての訳者のエッセイ、他数編の詩の翻訳など。人語を話す大鴉と話すうちに、恋人を亡くした主人公が狂気に陥っていく様を描く。2013/03/02
3
0
岩波文庫のポー詩集に載ってる大鴉も同じ訳者だけど、訳文は違う。ワイはこっちゃのが好きや。この訳はもっと知られるべきだしこれからも愛誦されるべき。2016/01/19
ーお
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良い訳。少しやさしめの訳。いろんな訳に耐えうる詩というのは、まさにその通り、最初に読んだのはもう少しお堅い表現だった。あちらも好きだ。2013/09/16
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