出版社内容情報
〈風炉灰に一心に向き合った茶人が綴る灰の名著、復刊!〉
〈風炉や敷板などの道具類から、灰形の仕様の要、灰や道具の仕舞い方まで、風炉灰にまつわるあれこれ〉
茶の湯において、湯を沸かすために用いる「風炉」。その風炉には灰を入れ、実用と装飾を兼ねて灰形を作ります。ある茶人が大火の際にまず風炉灰の箱を持ち出したという逸話が伝わるほど、灰は茶人にとって大切なものでもあります。本書は、今日庵名誉教授であ「暇さえあれば風炉の前に座って、一心に風炉の灰形を作っていた」という著者が、風炉や敷板などの道具類、灰形の種類、その準備と仕上げ、灰や道具の仕舞い方といった風炉灰にまつわる諸々を余すことなく綴った一冊です。
※本書は昭和36年刊行『風炉灰の話』を新装版として刊行するものです。
内容説明
灰の名手といわれた今日庵業躰・山藤宗山が綴る風炉灰への想い。待望の復刊。
目次
緒論
第一章 器具(風炉;五徳;前土器;灰器;灰匙;敷板と敷瓦)
第二章 風炉灰の仕様(風炉灰仕様の準備から仕上げまで;灰形の種類と仕様;蒔灰について)
第三章 特殊灰(特殊灰)
第四章 風炉灰の常識(付随する道具;仕舞い方)
著者等紹介
山藤宗山[ヤマフジソウザン]
本名・山藤愛男(よしお)。明治42年(1909)、神戸市生まれ。昭和2年(1927)、裏千家入庵。以後、五十年余りにわたり茶道教授者の指導につとめる。今日庵名誉教授。昭和62年(1987)、勲五等瑞宝章受章。平成2年(1990)、淡々斎茶道文化賞受賞、永年にわたる茶道教授者の指導、風炉灰や茶花の研究等の功績を称えられる。平成3年11月2日逝去。享年81(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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