出版社内容情報
羅山(1583‾1657)惺窩を師として朱子学を修め、後に家康に仕え幕府の最高顧問となった。鵝峰(1618‾80)羅山の子。外交機密に参与し、また諸書の編纂事業に従事し林家の学問を全国に広めた。
宇野 茂彦[ウノ シゲヒコ]
著・文・その他
宇野 精一[ウノ セイイチ]
監修
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
6
羅山の伝記は3冊目。著者はガチの中国哲学の方なので、本書が一番「儒学者羅山」への眼差しの暖かみを感じられる気がした。惺窩の紹介で家康に取り立てられた羅山は駿府に赴くが、兵書の購読を命じられるなど「もの読み坊主」としての扱いを受けて失望し、自分は功利的ないい加減な考えになってしまっていないかと自らに問いながら、京に帰りたい、東国武士に儒学など豚に真珠だと縷々惺窩に書き送っている。蔵書を火事で失い気落ちして亡くなったという羅山。儒者として不徹底との批判は免れないだろうが、幕閣に地歩を築いた功績は大きいと思う。2019/10/12
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
0
林羅山って全然人気ないじゃないですか。それで、この本では、その羅山に張られたレッテルを払拭したい的な冒頭だったんで、軽い興味本位で読んでみました。・・・いやあ、やっぱ、フォロ-し切れないですよね。羅山先生。うん。2011/05/10
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