出版社内容情報
大航海時代から冷戦終結までの近現代史や、米中関係やEU内格差などの時事ニュースを解説した、最新地政学の決定版。既刊シリーズ同様、オールカラーで地図や相関図、写真などを贅沢に使用。今さら聞けない地政学の基礎知識もきちんと網羅。
内容説明
大航海時代から東西冷戦まで近現代史も地政学で解説するから相乗効果で理解度UP!
目次
第1章 地政学を知る基礎知識
第2章 地政学から学ぶ近現代史
第3章 日本を取り巻く状況
第4章 中国の覇権と東アジア
第5章 「シーパワー大国」アメリカ
第6章 対立続くヨーロッパとロシア
第7章 思惑が絡む中東情勢
第8章 エリア別に見る地政学
著者等紹介
祝田秀全[イワタシュウゼン]
東京出身。歴史学・映像文化論専攻
長谷川敦[ハセガワアツシ]
1967年、広島県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスライターに。歴史、時事、社会、ビジネス、教育などの分野においてさまざまな雑誌、ウェブ媒体に執筆。ブックライターとして数多くの単行本の執筆に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taizo
6
「なぜ北朝鮮は核兵器を手放さないのか?」「なぜアメリカ軍は沖縄に駐留するのか?」「なぜ冷戦時にはベトナムで戦争が起こったのか?」「なぜロシアはウクライナを我が物としたいのか?」「なぜいらんとサウジアラビアは国交を断絶しているのか?」世間を賑わせるこのようなニュースの背景には、地形を反映した歴史と政治的な思惑がある。各国の思惑を理解するのに役立つ補助線、地政学。近年の急上昇ワードなので名前を知っている方は多いと思う。でも実態は?そこで本書。ビジュアル多めで、結局なんでなの?が分かりやすい。マジで面白い。2024/05/29
うり坊助
5
大航海時代頃の歴史から紐解いて、現代の時事ニュース(2021)まで地政学視点でがっつり解説された本。思ったより詳細に説明しているので世界史の復習にもなって良い。逆に言うとある程度世界史の知識がないと詰め込みすぎてて読みづらく感じるかも。もし読むなら簡単な本で軽く予習しておくといいかも。2023/06/20
らいあん
4
表紙にある通り、世界史と時事ニュースが同時にやかる。世界史知識が乏しい自分にとって非常に分かりやすく、「だからあの国があんな動きをしているのか」となること間違いなし。2024/09/08
緑のたぬき
4
地政学について。量はかなりあるが記述がわかりやすい。大航海時代以降海を支配した国がシーパワー国として覇権を握ってきた。先の2つの世界大戦も英米の植民地、海洋利権に挑戦する独、日を潰しのものだった。この覇権国の虎の尾を踏むと徹底的に潰される。2022/10/07
kumoi
4
中国は本来ランドパワーの国である。農耕が盛んな黄河・長江地域とその周囲の東夷、南蛮、西戎、北狄からなる地形が中華思想を生み出した。ロシアとの国境が安定した21世紀初頭から、中国は東シナ海と南シナ海を占有しようとしている。ランドパワーの国らしく、点ではなく面で海域を支配しようとしている。ロシアが西に目を向けている今、中国にとっては海洋進出のチャンスだと言える。しかし、ロシアが再び東に手を伸ばせば、明の時代に鄭和艦隊を引き上げたように、北の脅威に対処せざるを得なくなる。国際情勢は有機的で、複雑怪奇である。2022/05/04