出版社内容情報
昭和期の陽明学の泰斗として慕われた著者が、自らの機関紙に執筆した陽明学講話十篇。
日本陽明学者の学問や生き方を活写。
安岡 正篤[ヤスオカ マサヒロ]
著・文・その他
二松学舎大学陽明学研究所[ニショウガクシャダイガクヨウメイガクケンキュウショ]
編集
内容説明
当今随一の陽明学の泰斗である著者が、自らの機関誌に執筆された陽明学講話十篇を収録。日本陽明学の正統を継いだ中江藤樹や山田方谷・河井継之助等の学問や生き方は、そのまま現代を生きる指針ともなろう。
目次
第1講 哲人陸象山
第2講 伝習録
第3講 人傑の名詩
第4講 竜場での文
第5講 王陽明の書翰
第6講 中江藤樹、三輪執斎の学風
第7講 明治維新と陽明学
第8講 日本陽明学者の書翰
第9講 河井蒼竜窟 その人物学問について
第10講 現代と陽明学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
36
篠崎の「読書のすすめ」で購入。未熟者なのでたまにこういう読書をしないと魂が卑しくなる。承認欲求の下心を押し隠して心優しい善人を装う輩や大した器量も無いくせに世慣れた苦労人を気取る年長者にはなりたくない。世の中はバランス。中道。世間で善とされる価値観の中の悪を排除し、逆に悪とされる中の善を拾い上げる。実社会の現場に身を置いていないと観念に偏って綺麗事が多くなる。反対に経済偏重主義に染まり過ぎてしまうと気づかぬ内に大事な何かを失う。売れる本がいい本ではない。でも売れないと生活ができない。その狭間で何を学ぶか。2019/02/12
ゆうきなかもと
9
心に染みる。特に最後の第十講。 この本が二松学舎大陽明学研究所が出しているのが面白い。 しかし、もはや陽明学関係ないじゃんって思う箇所もある。 陽明学のアップデートはもうないのかな。 そんなことを考えました。2019/12/31