内容説明
インドを知る読み物として、また、植物を知る事典として、印度植物誌のバイブルとなっている『インド花綴り』。気にしつつも後回しにしてきた重要でよく知られた植物や、何げなく見過ごしてきた身近な植物の話を綴って、有終の美を飾る。
目次
赤いヒマ―アカバヤトロパ
庭先の常備薬―アダトダ・ヴァシカ
甘くやるせない香り―アダン
内に隠し持つ鮮やかな青―インド藍二種
赤く乾いた大地のにおい―インドアスパラガス
春の妖精―オクナ・スクアロサ
とげだらけの枝―カイル
地上に最初に生えた木―カラム
瓔珞にひけをとらない美しい花―キダチヨウラク
効きめのある苦み―ギマ・シャーク〔ほか〕
著者等紹介
西岡直樹[ニシオカナオキ]
1946年、宮崎県に生まれる。宇都宮大学農学部卒業。1973年から78年まで、インド西ベンガル州のビッショ・バロティー大学、コルカタのジャドブプル大学ベンガル語学科に留学。その間、村々を巡り、民話の収集、植物の観察をする。1989年から西ベンガル州ビルブム県の村に植物染色・織・縫製の工房を西岡由利子と共に設立、以後毎年長期滞在する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽけっとももんが
8
先日の「その他の外国文学」からの派生読書。インドに長く滞在する著者が見かけたインドの植物の絵と、それにまつわるエッセイ。時折り挟まれる昔話や風習も楽しい。インドではとにかくいろんな植物が食べられているし、なにより薬草として利用されている。かなりの植物に効能が記載されている。腹痛や便秘はともかく、骨折、歯痛、赤痢、糖尿病、月経不順、こんなピンポイントに効くとわかるまでどれだけいろいろ試したんだろう。毒のあるものも多いから、そりゃもういろんな人の犠牲の下に今がある。2023/05/14
月華
2
図書館 絵も文も著者が書かれているようです。読んでいると、食べることのできるものがちらほらと書かれていました。2022/05/24