内容説明
秘めやかなガムランの音に乗せ、木槌をたたき、人形を操り、太古の物語を語る―妙なる技で迫りくるダランに魅せられ、村のワヤン一座に入門。椰子油の揺らめく炎に人形の影が舞う、スクリーンの奥の暗闇に連綿と受け継がれてきた芸の道を、一座の人びとに手を引かれながら歩む。独り立ちしたダランが愛惜の念をこめて語る、バリのワヤン物語。
目次
1 二人の師匠
2 一座とともに
3 ワヤンを学ぶ
4 人形を作る
5 村のレパートリー
6 ダランの謎
7 忘れられゆく儀礼
8 村の大事件
著者等紹介
梅田英春[ウメダヒデハル]
1962年東京生まれ。国立音楽大学楽理学科在学中にバリ島のガムランとワヤンに出会い、東京のガムラングループ「スカル・ジュプン」の設立に参画。卒業後、インドネシア政府奨学金ダルマシスワを得て、1986年から88年の間、バリのインドネシア芸術アカデミー(現インドネシア芸術大学)でワヤンを学ぶ。帰国後、桜美林大学大学院、総合研究大学院大学でバリのワヤンと儀礼に関する研究を始める。国立音楽大学附属図書館勤務を経て、1999年より沖縄県立芸術大学音楽学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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