内容説明
バリは魂を売ってしまったのか。プトゥ・スティアは故郷バリを巡る。目にし、耳にする新たな現実を前にして、子どものころからの記憶が鮮やかによみがえる。現在に過去を重ねて、そのずれにバリの変化の有り様を見る。バリは何を失い、何を得たのか。綿密な検証を通して、開発と観光化の渦中にあって、なお活力を持つバリの姿が浮かび上がる。
目次
バリへの序章
イ・クトゥット・バンバン・グラ・ラウィとカレンダー
イ・グスティ・アグン・グデ・プトラのいう履き違え
イ・ワヤン・ネサ・ウィスアンダの重荷
グルン・テコの病
イ・デワ・プトゥ・カルサ、魔女の影絵師
イダ・バグス・ングラーが、おどけるとき
デワ・アユ・プトゥ・ライ、またの名をニ・ルー・スケルティ
第二月のマデ・タロ
アナック・アグン・マデ・チャクラの「蜜と毒」〔ほか〕