出版社内容情報
イギリスの「権利の章典」から三○○年,フランス人権宣言から二○○年,そして明治憲法発布から一○○年.その一九八九年に「昭和」が終わり,保守支配も大きく揺らいだ.加えて中国の流血事件,ソ連・東欧の自由化への模索…….一九九○年代の座標軸を求めて個人・集団と国家との歴史的な相剋に光をあて,「近代立憲主義」の意味を問う.
内容説明
イギリスの「権利章典」から三〇〇年、フランス人権宣言から二〇〇年、そして明治憲法の発布から一〇〇年。その一九八九年に「昭和」が終わり、保守支配も揺らいだ。加えて中国の流血事件、ソ連・東欧の自由化への模索…。一九九〇年代の政治を見通す座標軸を求めて個人・集団と国家との歴史的な相剋に光をあて、「近代立憲主義」の意味を問う。
目次
1 いま何が問題か―1989・憲法論的考察(1989年7月=パリ;革命二百年and/or人権宣言二百年? ほか)
2 明治憲法体制‐「そんなに悪くなかった」のか―“1889”の意味(富国強兵=物質文明と憲法=精神文明;「建国ノ体」と「海外各国ノ成法」―綱引きのはじまり ほか)
3 個人と国家‐どうむきあうか―“1789”対“1689”の意味(マルクスから見たフランス;C.シュミットから見たフランス ほか)
4 日本の憲法体験から何を発信するか―“1689‐1789”モデルの押しつけ?(「ユーロペシミズム」の強味;「人権があったから」か「人権にもかかわらず」なのか ほか)
著者等紹介
樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年生まれ。東北大学、パリ第2大学、東京大学、上智大学、早稲田大学の教授、同客員教授を歴任。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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