内容説明
理想の教育への第一歩は「朝の読書」にある―提唱者が語る「朝の読書」の可能性と未来。
目次
はじめに これからの教育と「朝の読書」
第1章 子どもの表現力を育てる「朝の読書」
第2章 「朝の読書」がめざすもの
第3章 「朝の読書」に教師の力は不可欠
第4章 「朝の読書」からの提言
おわりに 教師こそ元気になるために
対談 読書は力だ!(齋藤孝・林公)
著者等紹介
林公[ハヤシヒロシ]
1943年埼玉県生まれ。東京大学文学部哲学科卒。出版社勤務を経て、高等学校教諭に。88年より始業前の10分間、生徒・教師全員が読書をする「朝の読書」を提唱し、現在の運動の基礎をつくる。96年「朝の読書」運動提唱者として第44回菊池寛賞受賞。2002年、全国朝の読書連絡会を設立。全国4万を超えるすべての学校に「朝の読書」を広めるため、努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいくん
7
☆☆☆☆「朝の読書」の実施校は2005年に二万校を越えました。生徒の感想には「読めなかった本が読めるようになった」「文章を読むスピードが前よりも早くなった」「漢字が読み書きできるようになった」「作文を書くのが苦にならなくなった」「読みながら主人公の気持ちや作者の意図を考えるようになった」などとあります。教師たちも生徒の変化として、「生徒が本に集中して学校に静寂が生まれた」「落ち着いて授業に入れるようになり、授業の集中度も高くなった」「心が豊かになり、感動するようになった」などと指摘しています。2018/10/20
mana
3
全校生徒、教師が、毎朝学校で授業が始まる前の10分間一斉に本を読むという取り組みが行われている。この「朝の読書」の四原則は①みんなでやる②毎日やる③好きな本だけでよい④ただ読むだけ、だ。家庭でもできそうだし、自分の子供が通う学校でもやってほしいと思う。画一的に教えられるのではなく、自らの興味に沿って学ぶ経験は勉強の本当の楽しさに気づくきっかけになると思う。2015/11/08