内容説明
ここには一女性の一生が生き生きと造型されています。なまじ粉飾を施していないことが断然好意を懐かせます。現実は小説よりも奇です。災難が応接にいとまもなくふりかかってきます。読む者が救われるのは、ちっともしめっぽく書かれていません。それどころか、一番不幸な時が最高の幸福を高山さんのつかんだ時なのです。
目次
生れ故郷
助産婦試験
祖母の死と大火
家の再建
生死を越える
お絵像と救い
身を捧げて念仏を教ゆ
不幸続く
農村の実態
戦時下の農業
啓示の恩寵霊界と見仏
娘の交通事故死
テレビとラジオ
移り行く世相
現在の生活〔ほか〕



