内容説明
時は日露戦争直後、足尾銅山を経営する古河財閥と結んだ政府は、関東平野に広がる鉱毒の洪水を局地的に封じ込めようと、谷中村「流水池」化計画を進めた。人為的な堤防の決壊、強制執行による村民追い出し。―警官隊に引率された破壊本隊が村に入った。渦中での指導者田中正造の死。先祖代々の家を打ち壊されても村を離れようとしない農民は、荒野と化した土地にヨシを植えて生活を支え、谷中村復活闘争に起ち上る。作者執念の大河小説、待望の第五巻である。
時は日露戦争直後、足尾銅山を経営する古河財閥と結んだ政府は、関東平野に広がる鉱毒の洪水を局地的に封じ込めようと、谷中村「流水池」化計画を進めた。人為的な堤防の決壊、強制執行による村民追い出し。―警官隊に引率された破壊本隊が村に入った。渦中での指導者田中正造の死。先祖代々の家を打ち壊されても村を離れようとしない農民は、荒野と化した土地にヨシを植えて生活を支え、谷中村復活闘争に起ち上る。作者執念の大河小説、待望の第五巻である。