内容説明
WHO口腔診査法マニュアルは、国際比較が可能となるように標準化された口腔保健調査を実施できるように作成されている。本マニュアルは、現在の口腔保健状態と今後の口腔保健介入の必要性を評価するための指針を提示している。口腔疾患は、世界中で最も多く認められる非感染性疾患であり、失われた生命や生活の質の総合計を構成する疾患である。口腔疾患は主なリスクファクターを生活習慣病と共有している。本マニュアルは、リスクファクターを評価する指針が提示されている。WHOは各国に口腔保健情報を保健情報システムの中に含めることを提唱している。口腔保健情報を取得しつつ口腔保健活動を監督することは、政策決定者、公衆衛生立案者および保健従事者に対して、公衆衛生的な介入活動の関連性や費用対効果に関する重要な情報を提供する。
目次
セクション1 臨床口腔診査の基本事項(口腔保健調査のデザイン;調査の準備;データの信頼性と妥当性;調査の実施;口腔健康状態の評価)
セクション2 口腔保健の自己評価(口腔保健の自己評価とリスク;調査からサーベイランスへ)
セクション3 WHOの支援(調査前の支援;調査後の支援;調査報告書の作成)
References