内容説明
テレビの情報は一方通行。みるものの働きかけに一切反応しません。それゆえにテレビづけ生活はコミュニケーション能力の発達を阻害する。コミュニケーション能力の不足とは、円滑で豊かな人間関係を築けないことを意味する。すなわち乳幼児期の「言葉遅れ」だけでなく、学齢期の「ADHD」(注意欠陥・多動障害)やLD(学習障害)、思春期・青年期の「キレル」性格、ひきこもりなど、成長過程に様々な問題を引き起こす可能性さえある。テレビが普及して40年。自閉症児と診断される子どもはこの40年間で25倍になった。ビデオが普及して20年、さらに急速に広がるコンピュータ。この傾向が加速されても不思議ではない。本書が警告を発する。
目次
第1章 テレビが子守をしていると(新しいタイプの言葉遅れとは;「言葉が出ない」「振り向かない」「指ささない」子どもたち ほか)
第2章 言葉遅れを放っておくとどうなるか(子どもたちが抱える諸問題の陰にテレビあり?;人間はどうやって言葉を覚えていくか ほか)
第3章 なぜ、テレビ・ビデオがいけないのか(テレビの弊害に気づいた親たち;テレビをみても情緒や感情が豊かになることはない ほか)
第4章 テレビを消そう(テレビ依存症を断ち切るためには;“テレビ追放”はそんなにむずかしいことではない ほか)
著者等紹介
片岡直樹[カタオカナオキ]
1942年生まれ。1967年、岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部小児科助手、川崎医科大学小児科講師を経て、現在、川崎医科大学小児科教授。日本小児科学会評議員、日本小児保健学会評議員、日本未熟児新生児学会評議員、日本小児心身医学会評議員、こどもの生活環境改善委員会委員、一般小児科医
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感想・レビュー
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