内容説明
貧しかったけど、みんな温かかった。やっこ凧、かん下駄、兵隊ごっこ、ぶんぶんごま、姉さま人形、竹へび、風車…。「遊び」から呼び覚まされる遠い日の記憶。離れて暮らす母への思慕、学舎での日々、友との別れ、少女への淡い思い、漫画への夢と戦争の影。出雲出身の漫画家がつづる自伝的エッセイ。
目次
赤い屋根の教会(日光写真;交通事故 ほか)
高瀬川(花まつり;映画 ほか)
だんべらの降る町(銭湯;一銭銅貨 ほか)
月見草の丘(青春;アダ名 ほか)
鹿城が丘の青春(幸福まんじゅう;軍国少女 ほか)
著者等紹介
平野勲[ヒラノイサオ]
大正12年5月30日生まれ。島根県出雲市出身。復員後出雲市役所に3年勤務後、島根県内の中学校に13年勤務。昭和36年上京、宝石店に勤務しつつ画業研修。50年日本漫画家協会賞受賞。同年勤めをやめ画業一本の生活に入る。日本漫画家協会会員、日本旅のペンクラブ会員、日本作家クラブ会員。著書に「日本のお祭り(東日本編)、(西日本編)」「絵本日本のまつり」「ふるさと山陰の祭り」
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。