心臓手術の麻酔 (第3版)

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心臓手術の麻酔 (第3版)

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  • サイズ B5判/ページ数 802p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784895923736
  • NDC分類 494.643
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 劇的な変化をしっかりカバーして ―――“大変身”
原著は心臓外科の麻酔、周術期管理の実際的な手引として世界的に評価が高い。最新版ではオフポンプによるバイパス手術や経食道心エコー法の汎用化など、この間の劇的とも言える大きな変化がきちんと反映されている。本書はそのノーカット日本語版。大幅に内容が増大したがコンパクトさは維持されている。麻酔科医のみならず心臓外科チームのスタッフ全員に価値ある一冊。    

《目次》
第1部 心臓手術の麻酔管理
 1 心疾患患者
1.患者
2.心疾患の臨床的評価
3.非侵襲的診断法
4.心臓カテーテル検査
5.全身性疾患
6.術前の心血管作動薬の管理
7.前投薬
 2 心血管作動薬
1.薬物投与量の計算
2.薬物-受容体相互作用
3.昇圧薬
4.陽性変力作用薬
5.β遮断薬
6.血管拡張薬
7.カルシウム拮抗薬
8.心拍数と調律の薬理学的コントロール
9.利尿薬
 3 心臓手術患者のモニタリング
1.心血管系モニター
2.呼吸器系のモニター
3.体温
4.腎機能
5.神経系機能
6.心臓手術室における電気的安全性
 4 経食道心エコー法(TEE)
1.超音波画像の基本原理
2.ドプラーエコー図の基本原理
3.心臓超音波画像モード
4.心臓外科手術中のTEEの適応
5.TEEの安全性,禁忌,危険性
6.術中TEE検査
7.術式別のTEE所見
8.TEEのモニター機能
9.今後の展望
 5 麻酔導入
1.前投薬
2.前投薬の時期
3.導入
4.オピオイド
5その他の静脈麻酔薬
6.吸入麻酔薬
7.筋弛緩薬
8.導入直後
 6 人工心肺開始前の麻酔管理
1.CPB開始までの管理
2.周術期のストレス反応
3.血行動態変動の治療
4.CPB開始の準備
 7 人工心肺中の麻酔管理
1.CPBの準備
2.麻酔管理の実際
3.CPB中に起こりうる重大な合併症
4.CPB中の異常の鑑別診断
5.CPB中の血圧コントロール
6.CPB中に用いられる薬物の薬理
7.CPB中の輸液管理
8.術中覚醒
9.CPB中の完全循環停止
10.CPBに影響を与えるまれな関連疾患の管理
 8 人工心肺からの離脱
1.準備:CVP記憶法
2.CPB終了直前
3.CPB離脱時
4.CPB終了直後
 9 人工心肺離脱後の管理:系統的アプローチ
1.循環系
2.呼吸器系
3.血液系
4.腎臓
5.中枢神経系
6.代謝
7.CPB後の体温調節
 10 心臓手術患者の術後管理
1.手術室からICUへの搬送
2.ICU早期
3.心臓手術後の人工換気
4.ファストトラック管理の原理
5.術後の血行動態管理
6.術後疼痛管理と鎮静
7.代謝異常
8.術後24時間の合併症
9.ICUからの退室
10.術後管理の経済学
11.移植患者
12.機械的補助装置を使用している患者
13.術後における家族との問題
第2部 特定の心疾患に対する麻酔管理
 11 冠動脈バイパス術の麻酔管理
1.はじめに
2.心筋の酸素供給
3.心筋酸素需要の規定因子
4.心筋虚血のモニタリング
5.心筋酸素の需要と供給に対する麻酔薬の影響
6.冠動脈バイパス術の麻酔
7.周術期心筋虚血の原因と治療
 12 弁疾患の麻酔管理
1.弁疾患に対する心臓の反応
2.大動脈弁狭窄
3.大動脈弁閉鎖不全
4.僧帽弁狭窄
5.僧帽弁閉鎖不全
6.三尖弁狭窄
7.三尖弁閉鎖不全
8.肺動脈狭窄
9.重複する弁疾患
10.人工弁
11.急性感染性心内膜炎の予防
12.抗凝固療法の管理
 13 人工心肺使用または不使用の,心臓手術への新しいアプローチ
1.オフポンプバイパス術と最小限侵襲直接冠動脈バイパス術
2.最小限侵襲性弁手術
3.ロボット補助心臓手術
4.経心筋的レーザー血行再建術
 14 先天性心疾患患者の麻酔管理
1.はじめに
2.生理学的考察
3.術前評価
4.準備品と注入薬物
5.麻酔の導入と維持
6.モニタリング
7.人工心肺(CPB)
8.人工心肺後の問題
9.特定の疾患
10.非心臓手術
 15 心臓移植の麻酔管理
1.末期心不全
2.心臓移植レシピエント
3.心臓移植ドナー
4.心臓移植の手術手技
5.心臓移植の術前管理
6.心臓移植レシピエントの麻酔管理
7.人工心肺の終了と冠動脈吻合以後
8.術中経食道心エコー法(TEE)の役割
9.心臓移植術後の生存率と合併症
10.小児の心臓移植
11.以前に心臓移植術を受けた患者の麻酔
12.将来の方向
 16 不整脈,不整脈治療装置,カテーテルアブレーション,外科的アブレーション
1.不整脈の起源の概念
2.ペーシング・カルディオバージョン・除細動:適応と技術
3.装置機能,機能不全,干渉
4.ペースメーカやICDを植え込まれている患者の周術期管理
5.不整脈のカテーテルによる治療と外科的治療
 17 胸部外科領域の緊急症例に対する管理
1.心臓
2.肺と胸郭
3.胸部外傷
 18 人工心肺中・後の凝固管理
1.血液凝固の生理
2.heparinによる抗凝固
3.heparinの中和
4.心臓手術患者における止血異常
5.CPB後の出血の管理
第3部 循環補助と臓器機能の維持
 19 人工心肺回路:構成と使用方法
1.人工心肺の目的
2.CPB回路
3.灌流液の充填と返血
4.装置のモ二タリングとコミュニケーション
5.トラブルと過ちの予防
6.まとめ
 20 人工心肺の病態生理
1.灌流システムとしてのCPB
2.酸素運搬システムとしての人工心肺
3.適切な灌流
4.低体温と人工心肺
5.CPBの全身に対する影響
6.小児と大人の人工心肺
7.まとめ
 21 循環補助装置
1.大動脈内バルーンポンプ
2.補助人工心臓(VAD)
3.VAD患者の麻酔管理
 22 心臓手術中の心筋保護
1.はじめに
2.心筋保護の歴史
3.心臓の生理
4.心筋虚血による傷害のメカニズム
5.虚血および再灌流傷害による症状
6.心停止液の目的
7.虚血発生前の治療
8.虚血中の処置
9.再灌流時の治療
10.特殊な状況
 23 心臓手術時の脳保護
1.心臓手術に関係した中枢神経障害
2.脳の生理学
3.中枢神経系障害の病因
4.神経虚血の病態生理
5.術中の脳モニタリング
6.中枢神経障害の予防
7.薬理学的脳保護
8.超低体温循環停止
9.脳血管病変を合併する患者の心臓手術
第4部 胸部外科の麻酔と疼痛管理
 24 胸部大動脈瘤,大動脈解離の麻酔管理
1.分類と自然歴
2.診断
3.胸部大動脈手術を受ける患者の術前管理
4.外科および麻酔上の注意点
5.今後の展望
 25 肺縦隔手術の麻酔管理
1.術前評価
2.術中管理
3.手術法
4.肺移植
5.気腫肺減量術
 26 心臓血管・胸部手術のための疼痛管理
1.はじめに
2.疼痛管理の薬理学
3.疼痛管理計画
4.特定の心臓血管・胸部手術における疼痛管理プログラム
5.個々の鎮痛に特異的な合併症と副作用への対策
6.ファストトラック管理の確立

内容説明

1995年に、『心臓手術の麻酔』第2版を出版して以来、心臓麻酔および心臓外科の分野では劇的な変化が生じた。心臓手術後の早期回復を目指した管理(ファストトラック)の普及、心血管系のモニタリングや経食道心エコー法を用いた診断における麻酔科医の積極的な関与、オフポンプによる心筋血行再建の麻酔管理は、心臓麻酔という専門分野に新たに加わった重要な領域の二、三の例にすぎない。第3版では、この分野における変革に対応するため、特に経食道心エコー法と新しいタイプの心臓手術に対して多くの章を割いた。

目次

第1部 心臓手術の麻酔管理(心疾患患者;心血管作動薬 ほか)
第2部 特定の心疾患に対する麻酔管理(冠動脈バイパス術の麻酔管理;弁疾患の麻酔管理 ほか)
第3部 循環補助と臓器機能の維持(人工心肺回路:構成と使用方法;人工心肺の病態生理 ほか)
第4部 胸部外科の麻酔と疼痛管理(胸部大動脈瘤、大動脈解離の麻酔管理;肺縦隔手術の麻酔管理 ほか)

著者等紹介

新見能成[ニイミヨシナリ]
帝京大学医学部麻酔科学講座助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。