出版社内容情報
《内容》 PO(Problem-Oriented)とは，患者の呈する問題を明確にし，その問題の解決を目指す考え方である。本書は，このシステムに則って，正確な診断に到達する実際的かつ効果的なアプローチのしかたを簡潔，明快に示すことで評判の高い名著である。疾患中心に分類された内科診断書と本書が決定的に違う点は，全身各系統別に，患者の徴候，所見を中心にまとめられているところである。すなわち，“患者を中心に考える”ということであり，それが最大の特長である。一般臨床家はもとより学生，研修医と幅広く活用できる診断書である。
《目次》
１一般の問題へのアプローチ 浮腫/疲労/慢性疲労症候群/原因不明熱/原因不明の体重減少/不安状態/うつ病および躁病/後天性免疫不全症候群/睡眠障害 ２皮膚の問題へのアプローチ かゆみ[症]/じんま診と血管性浮腫 ３心血管の問題へのアプローチ 胸痛/静脈圧/頚静脈波/動脈脈拍/動脈性高血圧/前胸部拍動と運動/心音/心雑音/心拡大と心筋症/動悸と心拍の異常/末梢脈管障害 ４呼吸の問題へのアプローチ 呼吸困難/喘鳴/せき/喀血/チアノーゼ/肺虚脱/急性の肺の異常Ｘ線所見/孤立性肺結節状陰影/縦隔腫瘤/胸水の鑑別診断 ５消化器系の問題へのアプローチ 腹痛/悪心,嘔吐/胸やけ/嚥下困難/消化管出血/過敏性腸症候群/下痢/便秘/消化管ガス症候群/腹部膨満/腹水/肝腫/黄疸 ６血液の問題へのアプローチ 貧血/赤血球増加症(多血症)/白血球異常/脾腫/リンパ節腫脹/出血および凝固異常/抗リン脂質抗体症候群 ７腎,電解質,血液ガスと酸塩基の問題へのアプローチ 腎および尿路疾患/血液ガスとpHの異常 ８筋骨格系の問題へのアプローチ ばち指/末梢関節炎/筋肉痛/肩の痛み/股関節の痛み/膝関節の痛み/腰痛/頚の痛み,頚部症候群 ９内分泌と代謝の問題へのアプローチ 高血糖/低血糖/成熟障害/無月経/副腎皮質機能亢進症/副腎皮質機能低下症(不全) /肥満/甲状腺腫大/高カルシウム血症/低カルシウム血症/高脂血症 １０神経の問題へのアプローチ 昏睡/せん妄/痴呆/頭痛と顔面痛/失神/てんかん(けいれん発作) /めまい感とめまい/神経筋に起因する脱力/選択的神経原性疼痛症候群/諸疾患における髄液所見
付録:一般臨床検査および機能検査の正常値
内容説明
患者の徴候、所見から確定診断へアプローチする！ＰＯ（Ｐｒｏｂｌｅｍ‐Ｏｒｉｅｎｔｅｄ）とは、患者の呈する問題を明確にし、その問題の解決を目指す考え方である。本書は、このシステムに則って、正確な診断に到達する実際的かつ効果的なアプローチのしかたを簡潔、明快に示すことで評判の高い名著の最新改訂版である。
目次
１ 一般の問題へのアプローチ
２ 皮膚の問題へのアプローチ
３ 心血管の問題へのアプローチ
４ 呼吸の問題へのアプローチ
５ 消化器系の問題へのアプローチ
６ 血液の問題へのアプローチ
７ 腎、電解質、血液ガスと酸塩基の問題へのアプローチ
８ 筋骨格系の問題へのアプローチ
９ 内分泌と代謝の問題へのアプローチ
１０ 神経の問題へのアプローチ
著者等紹介
日野原重明［ヒノハラシゲアキ］
聖路加国際病院名誉院長
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