出版社内容情報
《内容》 DSM-Ⅳの診断基準に沿って書かれた,精神科面接の実践マニュアル。面接者と患者の会話の実例を豊富に盛り込みながら,精神科面接の“コツ”と“ポイント”を具体的に解き明かす。面接は,精神科診療の中でも最高に重要な技法であり,臨床家にとって必須アイテムである。本書では,患者を心理的に疎外することなく,短時間で効果的な結果が獲得できる面接の方法を面白く学ぶことができる。精神科臨床の現場で即座に役立つ本書は,精神科医を始めレジデント,ナース,臨床心理士,精神保健に関わるスタッフ等に最適な一冊である。
《目次》
第Ⅰ部 効果的な面接のための一般原則 1初回面接:概説 2事前準備:面接の前に行うべきこと 3治療同盟:いかなるものか なぜ重要なのか いかにして確立するか 4質問のしかた(1):患者を脅かす話題へのアプローチ 5質問のしかた(2):患者に思い出させるコツ 6質問のしかた(3):面接の流れを損なわずに話題を変える方法 7いやいや面接を受ける患者に対する方法 8しゃべりすぎる患者に対する方法 9思春期の患者に対する方法 10その他の厄介の状況に対する方法 11診断面接に有用な精神力動論 第Ⅱ部 精神科既往歴 12現病歴の聴取 13現病歴聴取に含まれる項目 14一般身体疾患のスクリーニング 15精神科における家族歴 16生活歴と発達歴の聴取 第Ⅲ部 診断のための面接:精神医学的症状評価 17DSM-Ⅳの覚え方 18診断面接:仮説検証の技術 19精神的現症の診察 20自殺念慮と殺人念慮の評価 21気分障害の評価(1):うつ病性障害 22気分障害の評価(2):双極性障害 23不安障害の評価 24アルコール依存と薬物乱用 25精神病性障害の評価 26痴呆とせん妄の評価 27摂食障害・身体化障害・注意欠損/多動性障害の評価 28人格障害の評価 第Ⅳ部 治療のための面接 29患者教育 30治療計画の交渉 31面接結果の記述
内容説明
本書の内容は特に初回面接に重点が置かれており、副題のとおり、極めて実用的な教示に富んでおり、面接に関して系統的に学ぶ機会の少ない初学者には貴重な福音書となるだろう。同時に、診療場面の実例に則した問題解決策がちりばめられており、読み物としても興味深く、一気に通読させる内容である。
目次
第1部 効果的な面接のための一般原則(初回面接:概説;事前準備:面接の前に行うべきこと ほか)
第2部 精神科既往歴(現病歴の聴取;精神科病歴聴取に含まれる項目 ほか)
第3部 診断のための面接:精神医学的症状評価(DSM-IVの覚え方;診断面接:仮説検証の技術 ほか)
第4部 治療のための面接(患者教育;治療計画の交渉 ほか)
著者等紹介
張賢徳[チョウヨシノリ]
帝京大学医学部講師・帝京大学医学部附属溝口病院精神神経科科長
池田健[イケダタケシ]
正史会大和病院医局長
近藤伸介[コンドウシンスケ]
欣助会吉祥寺病院精神科
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