内容説明
ユダヤ人ならではの、愉しく、哀しく、美しい人生物語―。古代の花瓶に花をさす老女、古代遺物を獲る漁師、アラブ骨董屋とのかけ引き、古代ランプが縁で結ばれるカップルなど、人生に彩りを与える変人たち。イスラエルの骨董屋とその愛すべき客人たちをめぐる、とっておきの話。
目次
ヴァイオリン
思い出せば…
ざくろ飾り
街の清掃人
豊かなひと、貧しいひと
祖父と祖母
無知は禁物…
将軍
宝物
なんともおかしな真実の話〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛書卿
2
骨董を通じて店主と出会う人たち、海外の骨董屋さんはスケールが大きいと感じるのは文化の違いか気のせいか。 店主の言う言葉に共感する。 山と山は逢わないが人はいつか巡り逢う 。2016/12/31
アンチテーゼ
0
山と違って人は出会う。2011/04/03
秋津
0
骨董を愛する人たちの思いや執念と、それらと向き合う「欲求不満の蒐集家」たる骨董屋主人の体験などを綴った一冊。 「安いという理由で買わない人」「賛辞が支払いの代わりの人」「一個の美術品の周囲に家を築く人」などの蒐集家のカテゴリー分けが所々胸に突き刺さるところがありつつも特に好きです。 本書において落語『猫の皿』に似たエピソードが紹介されていますが、同作をアレンジしたのか、それとも外国にも同じ冗談があるのでしょうかと。 後者であれば蒐集家なる生き物に国・地域・時代といった違いなどありませんね。2018/04/01
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