水墨画家イスラエルを行く―それでも好きさ バラガン王国

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水墨画家イスラエルを行く―それでも好きさ バラガン王国

  • 田中 稲翠【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ミルトス(1997/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784895860154
  • NDC分類 292.85
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あなたに知ってほしい
遠くはるかな中東の地で個展を通して出会った愛すべき人々と国の姿。
20カ国もの外国人に教え続けた若き水墨画家の感性が綴る異国体験。
ときには辛辣、ときにはユーモアたっぷり愛情こめて熱く語り、話は尽きない。

プロローグ「この目で中東を見る時がきた!」
ポスターとカタログ
テルアビブ版『ヴェニスの商人』
日本古美術コレクター ミスター・ピンズ
日本大使公邸での晩餐会
どうなるのかな? オープニングパーティー
館長の嘆き
シャバット
イスラエルにも豆腐屋さんがあるのね?
ポストオフィスでのこと テロリストは誰?
洋画をもっと楽しむ法
テレホンカード 嘘をついた青年
ヘブライ語は口論の言葉?
ベツァレル芸術大学での講演
イスラエルの医療水準
どうしてあなたの絵はピースフルなの?
おいしいフルーツ きれいなお花
まずいよコーシェル
国境ドライブの後は妊婦射殺事件
気の狂ったドクター ヘブロン乱射事件の真相?
五〇〇万人の大臣
そして誰もいなくなっ……るのかな?
ユダヤ人と客家
ホロコーストと被爆二世
ユダヤ人とイスラエル人
ブラックコーヒーはトルココーヒー
空港での尋問
神が与えてくれた顔料
キブツ
キブツの豚
ローテムで朝食を
エジプト人はどう思っているのさ ペサハ
二夜の思い出
イスラエルファッションと若者たち
初めて歩いた国境
二人のドライバー
オデットの告白
ミルクチョコ? でもビターチョコ
イスラエル兵士
ちょっとプロパガンダしてみると……
エピローグ「おばあちゃん、あくびだよ」


プロローグ「この目で中東を見る時がきた!」
 一九九四年一月、成田空港に一人の水墨画家を見送る二人の姿があった。
 それは彼女の旅を案じる夫と五歳の娘。
 連日ガザ地区の戦闘シーンがマスコミによって報道される中、彼女はイスラエルへ旅立とうとしていた……。
 十五年間、何の因果か私は水墨画を外国人に教えている。彼らは生徒というよりも、水墨画を通して私と人生を分かち合う仲間たちである。
 オーストラリア、イスラエル、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、デンマーク、フィンランド、カナダ……。すでに二十カ国に及ぶ。
 教えはじめた当初から、イスラエル人が私のところへ集まって来た。とにかくよく学ぶ、そして人なつっこい若者たちばかりだった。
 そんなある日、イスラエルのラマットガン美術館より、日本人として初めての個展が依頼されてきた。
 イスラエルの生徒たちと交流を深めていた私は、「ついにこの目で中東をみる時がきた」と、即座にイスラエル行きを決意した。
 しかし、ヒースロー空港からイスラエルのベングリオン空港に着いたはずの私は、何をどう間違えたのか、バラガン王国にたどり着いていた。
 私を待ち構えていたのは、十五年間教え続けていたイスラエルの生徒たちとは違う、バラガン(ヘブライ語で「めちゃくちゃ」の意味)な人々だったのだ。
 今にも神が現れそうな砂の世界、美しい海、近代都市を背景に、一人の水墨画家の悲喜劇が始まった。
 個展を通して起こったサーガ(ロマンティック・ロング・ストーリィ)を、私独自の国際感覚で書き上げてみた。
 中東のイスラエルと水墨画。とうていミスマッチと思われそうなこの組み合わせによる数々のエピソードから私が見いだしたものを、本書を通して伝えられたら幸いである。
 日本人にはまだ精神的に遠い国であるイスラエル社会の実像を、私自身の感覚で分析し、わかりやすく紹介しようと試みた。
 ユダヤ人が「来年はエルサレムで会おう」と二千年も言い続け、やっともどることのできたイスラエルの現状を、多くの日本人の方々に知っていただきたい。
 イスラエル人の実生活と、幻想的な美しい景色を書いて、読者をステレオタイプな「イスラエル」の既成観念から解き放ちたかった。イスラエル人の、心に響くかざりのない言葉を伝えたい--そんな気持ちで書きつづってみた。

内容説明

遠く遙かな中東の地で個展を通して出会った愛すべき人々と国の姿。

目次

プロローグ 「この目で中東を見る時がきた!」
ポスターとカタログ
テルアビブ版『ヴェニスの商人』
日本古美術コレクター ミスター・ピンズ
日本大使公邸での晩餐会
どうなるのかな?オープニングパーティ
館長の嘆き
シャバット
イスラエルにも豆腐屋さんがあるのね?
ポストオフィスでのこと テロリストは誰?〔ほか〕