内容説明
貧しくとも志高く―。清華家の庶子として生まれながら長屋に住まう武芸の達人・猿役十四郎。彼の隣に住む謎の按摩・彦市。京の風呂屋「梅乃湯」を舞台に繰り広げられる人間模様を情感豊かに描く、市井に生きる人々の哀歓。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
8
京の町で暮らす人々の喜怒哀楽を、人情味溢れる筆致で描く連作集。表題作をはじめ、全7話を収録。 貧しくとも志高く—。清華家の庶子として生まれながら長屋に住まう武芸の達人・猿役十四郎。彼の隣に住む謎の按摩・彦市。京の風呂屋「梅乃湯」を舞台に繰り広げられる人間模様を情感豊かに描く、市井に生きる人々の哀歓。2006/02/22
007
3
京都市井図絵2巻目ですが、前作とは趣向も登場人物も総入れ替え。今回は梅乃湯を舞台に、長屋の隣同士に住むワケありの二人が事件をうまく解決していくところがおもしろかった。なぜ彦市は偽盲目の按摩師をしているのか・・・?後半ようやくあきらかになった。盲目を装うために魚の鱗を眼に装着するなんて、現代でいうカラコンだぁ。2012/11/16
オレンジ。
2
澤田さんに戻ってきた。このシリーズは読み残していたので・・一作目を飛ばしたのが残念だけど。意外に面白い。2014/02/10
中身はおじさん
1
前作とは、登場人物もがらりとかわりました。市井に生きる武士と公卿のお話になりましたなぁ。最終編、そうきますか、苦手な幕末方向へ行ってしまったのは、なんとももったいない、と、これは私の趣味趣向の問題ですが、ね2022/04/14
kikimimi86
0
☆32016/01/26
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