内容説明
この頃、ひどい虫歯の子どもは、私たちのまわりから減ってきました。しかし、歯ならびの悪い子や歯槽膿漏で悩む人は少なくありません。口の機能には、呼吸、食べる、話す、顔やあごの形を整えるなどの大切な役割があります。呼吸やかむ機能が発達していないと口でうまく食物を捕捉できず、パ・マのような唇でつくる音が発音できなくなります。乳歯から永久歯へ移行する子どもの時期は、口の機能の発達の基礎をつくる大切な時期です。“生涯を健康な歯でかむために”小児歯科の専門家が多面的にときほぐす書。
目次
歯は健康のみえる窓―健康な子どもを育てる第１歩はむし歯の予防から（歯は健康のみえる窓；むし歯から子どもの生活と社会を見る；動物たちの歯はいのち綱）
健康な歯をつくろう―家庭で保育園で（カイスからの脱却；日中フッ素事情あれこれ；むし歯予防は子育てそのもの；歯みがきは誰に習ったか？；フッ素にたよらないむし歯予防を；地域とつながる開業歯科医；健康な歯は砂糖の抑制から；疾病構造の変化と医療の位置；生活環境・社会環境のみなおしから；子どもの歯の健康―保育園での歯みがき指導から）
口の健康とからだの健康（口の健康とは、一生自分の歯で食べること；歯はからだの一部、歯に悪いものは；口の健康をまもるために；歯によい食べものと食べ方）
