内容説明
動く海の総合商社といわれた北前船の寄港地を全国に訪ね、史跡や文書、記念館などを、平易な文と写真でガイドする最新情報満載のオールカラー版歴史探訪!!
目次
近江―蝦夷地へ渡った商人たち
大坂―北前船の起点・終点
摂津・播磨・淡路―高田屋嘉兵衛のふるさと
讃岐―金毘羅信仰と塩飽衆
備前・備中―朝鮮通信使の往来
備後・安芸―瀬戸内海の真ん中
周防・長門―いよいよ「北前の海」へ
石見・出雲―「客船帳」に繁栄の記録
中国山地―日本の鉄の8割を生産
隠岐―大海原のとまり木〔ほか〕
著者等紹介
加藤貞仁[カトウテイジン]
1952年生まれ。福島市出身。明治大学文学部日本文学科を卒業し、読売新聞入社。秋田支局、経済部、生活情報部記者、宣伝部などを経て人事部次長で退社。著述業と並行して中日本高速道路広報部、子会社の中日本エクシス東京広報室に勤務(2017年3月末退職)。日本エッセイストクラブ会員。食生活ジャーナリストの会会員。俳誌『杉』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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活字の旅遊人
25
近江から大坂、瀬戸内海を進んで下関から日本海側へ。山陰、北陸と回って東北、ついに蝦夷。この順で各湊を巡るガイドブック的一冊。グルメはなく、ひたすら史跡と資料館。マニアックなのだが、写真はカラーで読みやすい。これで本体1900円なのだから、十分満足。司馬遼太郎『菜の花の沖』は映画でしか見ていないのだが、北前船には心を揺さぶられる。この流通体系に、長崎の公認貿易、更に薩摩を代表とする非公認貿易を加えたモノとカネとの流れや、これに関わった人の心に触れたい。なかにし礼作詞『石狩挽歌』が脳内を巡って仕方がない。2021/03/13
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