内容説明
近代東北史はいかに「つくられた」のか!?近代東北が生み出した地域メディア(新聞・雑誌)の「東北論」を読み直し、世俗化、ステレオタイプ化された東北像を検証する。辺境、差別、後進性といった「つくられた異境」イメージの源泉を探り、東北史の再生をめざす試み。
目次
ふたつの『東北』―盛岡と仙台
『奥羽新報』と『東北新報』―白河以北一山百文
『東北少年』と『東北健児』―東北=スコットランド論
『文之華』『秋田少年雑誌』『東北之文華』―ナショナリズムの誘惑
東北精神党の世界―東北は泣けり
『東北之燈』と『東北之光』―東北の宗教
『東北指針』と『東奥詞壇』―南東北の“東北”
『東奥』と『新東奥』―ふたつの「東奥」
『東北之産業』と『東北公論』―中心性のつなひき
『北日本』と『東北経済新誌』―北方への視線〔ほか〕
著者等紹介
河西英通[カワニシヒデミチ]
1953年(昭和28年)北海道生まれ。広島大学大学院文学研究科教授。弘前大学卒業。立命館大学大学院文学研究科修士課程日本史専攻修了。北海道大学大学院文学研究科日本史専攻博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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