内容説明
身近などうぶつたちのおちんちんの奥深さに獣医解剖学・繁殖学などの専門家がアカデミックに楽しく迫る!
目次
第1章 おちんちんの解剖学(オスの生殖器の全貌;おちんちんの構造;精巣とそれを包む陰嚢;精液の液体成分をつくる副生殖腺)
第2章 おちんちんの生理学(精子の形成と精漿の役割;勃起と射精のメカニズム;交尾行動の繁殖生理学)
第3章 おちんちんの雑学(どうして大きなおちんちんを「馬並み」と言うのか;かわいい動物たちの下半身事情;人にはなぜ陰茎骨がないのか;霊長類のおちんちんを比べてみる;射精時のオス・メスの生殖器;爬虫類のおちんちん;精子は必ずしもオタマジャクシ型ではない;動物によって異なる清掃の位置)
著者等紹介
浅利昌男[アサリマサオ]
1951年静岡市生まれ。麻布大学学長、獣医学博士。麻布獣医科大学(現麻布大学)卒業、岩手大学大学院農学研究科修了、コーネル大学およびテキサスA&M大学在外研修。麻布大学獣医学部教授、学部長などを経て2014年6月より現職。専門は獣医解剖学、獣医臨床解剖学、リンパ管学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
19
動物のオスの下半身に付属している突起物の解剖学、生理学と若干の雑学を扱った読み物。2018年刊。出オチ的な題名と表紙の割に、中身は複数の獣医学者が執筆した極めて真面目な本である。専門用語も大量に出てくるし、医学の本に出てきそうな図も頻出。登場するのはイヌやネコ、ウマにブタなどヒトに身近な動物が中心で、ヒト自身は含まれていない(まあ読者の半分は面前に実例があるので不要かもしれないが)。獣医と畜産家以外には実用的な要素はあまり含まれていないが、知的好奇心は大いに満たすことができる。2019/01/14
鯖
18
内容はごく真面目で、専門用語のオンパレードなのに「陰茎(おちんちん)」と徹頭徹尾それだけその表現なので、心の中の幼稚園児(5歳)がゲラゲラ笑い出すのでいけない。タイトルとその表現は編集さんからの提案だそうだが、先生、絶対一番最後に検索+置換で原稿済ませたでしょ…。ツイッタで知ったコイル状の豚に、一年で生え替わるカモ、2.5mのシロナガスクジラに、体長の7割の長さのハリネズミの仲間のテンレック。競馬は詳しくないので、競走馬は人工授精は禁止されてて、当て馬でその気にさせて乗っからせるとか初めて知ったよ…。2018/11/16
kenitirokikuti
13
なんかユルいタイトルと表紙だが、獣医や畜産家向けの実務的な内容(家畜の人工授精を行う)。器具を使わずヒトの手で雄豚の精液を採取する方法はゲイのセックスに通じるものがある、みたいな微妙にシモい脱線が数カ所あった。家畜の繁殖といった領域まで視点を広げると、「射精産業」が成り立つ理由が分かる感じ。電気ショックによる反射で強制射精可能だが、精液量を増やすのは性的興奮(中枢神経から末端への作用)が必要。2018/10/27
小太郎
13
タイトルから軽い読み物かなと思ったんですが、内容は学術書と言っていいような超ハード。こちらが期待したような面白エピソードやコラムは皆無(笑)でした。ただこれはこれでまるで獣医学部の教科書を読んで勉強したような気持ちになりました。2018/09/30
けんたうろす
7
表紙のイメージから、子ども向けの雑学本かと思って気軽に読んでみたら、かなりのアカデミック本でした。人間の陰茎には骨がないのは他の動物と比べて珍しいとか、他の人はあまり知らなそうなことが当たり前のように書かれていて、かなりおちんちんに詳しくなりました。こういったジョークとして片付けられそうなテーマを真剣に論じている本は面白いですね。2022/12/18
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