出版社内容情報
日本の建設機械は、江戸時代の原始的な作業船から始まった。幕末の蒸気浚渫船輸入を機に陸上での活用が進み、明治時代には国産化も開始されている。関東大震災後の不況と戦争準備により一時的な停滞を経て、第二次世界大戦中に建設機械の開発が本格化し、戦後に、日本の建設機械は急速な品質向上を遂げた。欧米からの技術導入と国内メーカーの競争により、特に油圧ショベル分野で日本は世界をリードする存在となり、近年はエレクトロニクス技術を生かしたハイブリッド建機や、テレマティクス搭載建機、ICT建機を開発するなど、世界の建設機械業界を牽引することとなる。本書では開発者の証言や史料から、その歴史の断面を綴る。
【目次】
日本における建設機械の歴史を知るのに本書を上回るものはない/飯塚昭三
第1章 江戸時代の作業船
北方領土エトロフ島の港づくり
第2章 明治維新直後の蒸気浚渫船
神奈川沖の鉄道用埋立
第3章 明治の陸おかの浚渫船
東洋のパナマ運河工事
第4章 戦前の国産建機
関東大震災復興と満州での活躍とその後の大恐慌
第5章 戦時中の建機
泥縄の開発
第6章 戦後ブルドーザの進化
ブラウン旋風の謎と湿原での大発明
第7章 米キャタピラー社の日本上陸
国産メーカーの戦略
第8章 油圧ショベルの発達
日米欧の技術競争と国産ショベルの完成
第9章 極寒シベリアへの輸出
マイナス60℃仕様の建機開発
第10章 オフロード・ダンプトラックの世界への飛躍
シベリアで鍛えられたダンプトラック
第11章 メカトロニクス化
電子化への道のり
第12章 ハイブリッド建機
CO2排出を減らす
第13章 テレマティクスの発達
たまごっちと建機泥棒
第14章 世界初の無人オフロードダンプ
「人を慮おもんばかる」建機
内容説明
日本の建設機械は、江戸時代の原始的な作業船から始まった。幕末の蒸気浚渫船輸入を機に陸上での活用が進み、明治時代には国産化も開始されている。関東大震災後の不況と戦争準備により一時的な停滞を経て、第二次世界大戦中に建設機械の開発が本格化し戦後に、日本の建設機械は急速な品質向上を遂げた。欧米からの技術導入と国内メーカーの競争により、特に油圧ショベル分野で日本は世界をリードする存在となり近年はエレクトロニクス技術を生かしたハイブリッド建機や、テレマティクス搭載建機、ICT建機を開発するなど世界の建設機械業界を牽引することとなる。本書では開発者の証言や史料から、その歴史の断面を綴る。
目次
第1章 江戸時代の作業船 北方領土エトロフ島の港づくり
第2章 明治維新直後の蒸気浚渫船 神奈川沖の鉄道用埋立
第3章 明治の陸の浚渫船 東洋のパナマ運河工事
第4章 戦前の国産建機 関東大震災復興と満州での活躍とその後の大恐慌
第5章 戦時中の建機 泥縄の開発
第6章 戦後ブルドーザの進化 ブラウン旋風の謎と湿原での大発明
第7章 米キャタピラー社の日本上陸 国産メーカーの戦略
第8章 油圧ショベルの発達 日米欧の技術競争と国産ショベルの完成
第9章 極寒シベリアへの輸出 マイナス60℃仕様の建機開発
第10章 オフロード・ダンプトラックの世界への飛躍 シベリアで鍛えられたダンプトラック
第11章 メカトロニクス化 電子化への道のり
第12章 ハイブリッド建機 CO2排出を減らす
第13章 テレマティクスの発達 たまごっちと建機泥棒
第14章 世界初の無人オフロードダンプ 「人を慮る」建機
著者等紹介
大川聰[オオカワサトシ]
1946年横浜市生まれ。1969年慶応義塾大学工学部を卒業。同年(株)小松製作所入社。以後、技術研究所、エンジン開発センター、本社商品開発室、建機研究所、システム開発センター、研究本部などで勤務。建設機械用として使われるエンジン、自動変速機、油圧機器、作業機の部品・材料の開発と、燃料・潤滑油の研究に従事。これらの研究開発と同時に建機の発達史を研究して現在に至る。2008年コマツ退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。