出版社内容情報
1951年にBJ型トヨタジープからスタートしたランドクルーザーは、1955年に民生用としてボディスタイルの一新と、乗り心地の向上に主眼を置いて開発された20系へと進化する。20系は「万能実用車」として広く輸出され、トヨタ初期の海外輸出の先兵となり、世界からその信頼性が評価されるようになっていった。その走行性能と快適性のさらなる改善を図って登場する40系は、従来型を基本としながらも、トランスミッションやトランンスファーなどのシャシー関係を大きく改良するなどして、1960年8月に発売された。40系は、ランドクルーザー初のディーゼルエンジンの導入や、ロングホイールベースのバンやピックアップを設定するなどして多様なユーザーの選択肢を増やし、高い信頼性とともに、世界中で活躍する「ワークホース」として不動の地位を占めたのである。
内容説明
ヘビーデューティ系4輪駆動車の誕生と進化。
目次
第1章 BJ型、20系、40系新型モデルの紹介(トヨタBJ型4輪駆動トラック;トヨタランドクルーザー20系;トヨタランドクルーザー40系;海外の雑誌広告に登場する40系)
第2章 BJ型トヨタジープから40系―進化と歴史背景―(トヨタ自動車工業の誕生;4輪駆動トラックの開発;20系;40系;世界に広がるランドクルーザーの輸出)
第3章 40系の改良の変遷史―3代にわたる進化の軌跡―(BJ型ランドクルーザー;20系;40系)
著者等紹介
難波毅[ナンバタケシ]
写真家。1953年生まれ。日本経済新聞社のカメラマンを経て1986年独立。新聞社時代に購入したBJ41V型を船でオーストラリアへ運び半年間の取材旅行をする。この旅でオーストラリアの奇岩風景をライフワークにすることを決意するとともに、現地でランドクルーザーの働きぶりを目の当たりにし、日本で生まれオーストラリアで育ったという表現の意味を肌で知った。その後もオーストラリア取材を重ねるが撮影旅行の足は必ずランドクルーザー。「何があってもこのクルマなら帰ってくることができる」がその理由。ドキュメンタリーの制作などを通じてユーザーと直接触れ合い、世界中でランドクルーザーがどのように使われているかを取材し続ける。40年近く関わり続けるオーストラリアの情報量とネットワークには膨大なものがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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