出版社内容情報
1924年から1970年に登場したいすゞトラックを積載量別に網羅。懐かしいボンネットトラックから、現在の主流となるキャブオーバー型に至るまで、小型車から10トン積みクラスの大型車に至るまでを、図鑑形式で紹介する。当時の記録も少ないなか、貴重な資料を多数収録した類のない書籍。
内容説明
現存する日本最古の自動車メーカー、いすゞ。前身である東京石川島造船所時代のウーズレーから、戦後の高度成長期の1970年代モデルまでを紹介。
目次
巻頭口絵 カラーでたどる懐旧のいすゞトラック
戦前のいすゞトラック
戦後のいすゞトラック(1945年~1970年)(小型車(ヒルマン・ベレル・ベレット・ワスプ・ユニキャブ・ライトエルフ・フローリアン)
2トン積クラス(エルフ・エルフィン)
4トン積クラス(TY・TR・SBR・SCR系)
5トン積クラス(TX系)
総輪駆動(TR/TS系(4×4)・TW系(6×6)) ほか)
いすゞ主要エンジンのルーツと変遷―創業から1970年代までを中心として(ガソリンエンジン;ディーゼルエンジン;小型車用エンジン)
著者等紹介
筒井幸彦[ツツイユキヒコ]
1945年長野県生まれ。飯田高等学校卒業後、長野県警察官として主に交通特捜部門を担当。2003年警察功労賞受章、2017年瑞宝双光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
いすゞでは、この本では小型や一部の中型ではセミキャブオーバーが少なかった。今日のトラックでは見られないレイアウトだが、この時代は悪路や狭い道ではセミキャブオーバーの方が走破性が良く、ボンネットからエンジンの整備もできたのでメリットは大きかったのだろう。大型では6×2が多いのも目立ち、駆動しないデッドアクスルはシングルタイヤも少なくない。これもコスト削減のためだろうか。悪路走破性では6×4に劣るが製造コストや車両価格では6×2の方が低く、今日のトラックでもニーズが高い。子供時代の自動車本の軸配置を思い出す。2021/06/07
えすてい
8
ウーズレー、スミダ、ヂーゼル工業を経ていすゞ自動車に至る、1970年代までのいすゞの主なトラックを集めた資料的価値の高いいすゞのトラック史のような本。社名からして日本の自動車メーカーでディーゼルエンジンの採用が早かったのは言うまでもないが、戦後もしばらくは消防車はガソリンエンジンが主流だったという。また、1970年代でもボンネットトラックのラインナップがあり、6軸では悪路用以外では6×2も少なくなかったのもわかる。商用車を主力とするメーカーとしてユーザーや用途の決め細やかなラインナップが重要なのだ。2021/05/28
kaz
0
タイトルどおりの内容なのでやむを得ないが、地味な図鑑としか言いようがない。図書館の内容紹介は『現存する日本最古の自動車メーカー、いすゞ。前身である東京石川島造船所がウーズレーの製造を開始した1924年から、高度成長期の1970年代までに登場したトラックをまとめた史料集。戦後については積載量別に収録する』。 2021/11/10