西洋を魅了した「和モダン」の世界―明治・大正・昭和に生まれた輸出工芸品 金子皓彦コレクション

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  • サイズ A5判/ページ数 221p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784895226837
  • NDC分類 750.21
  • Cコード C0072

内容説明

寄木細工、芝山細工、漆器など日本の職人の繊細なデザインを生かした工芸品は、近代に多く輸出され、欧米人に愛された。今日、“和モダン”と称される美術工芸品のみならず、様々な「モノ」の魅力と歴史を写真とともに解説する。

目次

金子皓彦先生と骨董市での愉快な時間―THE ALFFE 坂崎幸之助
工芸品に魅せらせて―日本輸出工芸研究会会長 金子皓彦
寄木細工と木象嵌―対談:鈴木康弘(箱根町立郷土資料館館長)
明治の輸出陶磁器―対談:花井久穂(茨城県近代美術館美術課主任学芸員)
輸出漆器としての駿河と会津の漆工芸―対談:小林公治(東京文化財研究所広領域研究室長)
麦わら細工と貝細工―対談:藤塚悦司(大田区立郷土博物館学芸員)
横浜芝山漆器(芝山細工)―対談:宮崎輝生(芝山師、横浜マイスター)
横浜観光物産―対談:石崎康子(横浜開港資料館主任調査研究員)
骨董市主催者に学ぶ骨董の面白さとコレクションの育て方―竹日忠芳(骨董商、株式会社骨董市代表取締役)
特別鼎談 コレクターの楽しさと使命―丘みつ子(女優・陶芸家)・末吉敏道(コレクター)・金子皓彦(日本輸出工芸研究会会長)

著者等紹介

金子皓彦[カネコテルヒコ]
1941年神奈川県生まれ。1964年國學院大学文学部史学科卒業。卒業後、國學院大学考古学資料室学芸員として勤務し、1985年に東京女学館短期大学(2002年に4年制大学となる)に移り、考古学と博物館学を教授する。そのかたわら、寄木細工、木象嵌、芝山細工、陶磁器、麦わら細工、貝細工などの工芸品や民具の調査と収集に努め、20万点にもおよぶ資料をコレクションしている。また、日本輸出工芸研究会会長として、展示会開催・講演・執筆活動を行なっているほか、NHK「美の壺」や「ラジオ深夜便」に出演するなど、近代日本の工芸史に関しての幅広い発信活動は、国内外で高い評価を得ている。日本輸出工芸研究会、寄木細工研究会、江戸麦わら細工研究会の会長ほか、大和市文化財審議会会長、座間市文化財保護委員会会長、座間市市史編纂委員会会長、座間市郷土資料館整備事業検討委員会会長、御殿場市深沢城跡保存および活用懇話会会長等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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六点

94
『寄木細工、芝山細工、漆器など日本の職人の繊細なデザインを生かした工芸品は、近代に多く輸出され、欧米人に愛された。今日、"和モダン"と称される美術工芸品のみならず、様々な「モノ」な魅力と歴史を写真とともに解説』した一冊である。コレクターになるには熱意と経済力が必要なのだと思う他無い。麦わら細工や寄木細工など存在すら知らなかった工芸品に心を奪われてしまう。また、コレクション形成過程に於いて、ものの来歴が掘り起こされる事が興味深いものがある。2024/02/04

ソバージュ

9
図書館本。考古学者である著者の骨董品コレクションについての書。寄木細工や漆器、陶磁器等20種類以上の物を20万点を収集され、その内の輸出美術工芸品を中心に語られる。A級品だけでなくB級C級品、1000個2000個と比較することによりバリエーションから歴史や時代背景が見え語れるようになるという。コレクション写真をうっとりしながら眺め興味深く読み進めていたら、返却の延長を重ねてしまった。2023/04/22

kaz

1
純粋に「和」と言って良いのかどうかよくわからないが、それぞれの物の美しさ、繊細さには圧倒される。図書館の内容紹介は『寄木細工、芝山細工、漆器など、日本の職人の繊細なデザインを生かした工芸品は、近代に多く輸出され、欧米の人々を惹きつけた。“和モダン”と称される美術工芸品や、様々な「モノ」の魅力と歴史を写真とともに解説する』。 2022/02/26

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