9人の児童性虐待者

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  • サイズ B6判/ページ数 427,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784895000925
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0098

内容説明

彼らはなぜ幼い子どもを性愛の対象にするのか。そして、どのようにして欲望の餌食にするのか。自らも被虐待経験を持つ女性研究者が“加害者”に向き合う。全米で高い評価を受けたインタビュー集。

目次

序章 経験者 サバイバー―私も児童性虐待の被害者だった
第1章 影響―虐待者のほとんどは「怪物」ではない
第2章 「真実」―恥辱の烙印
第3章 9人の物語(トニー―俳優;レッド―殉教者;ビリー―恐るべき子ども ほか)
第4章 理解―「彼らは執拗に犯行をくり返す」?

著者等紹介

シュルツ,パメラ・D.[シュルツ,パメラD.][Schultz,Pamela D.]
1994年ウェイン州立大学にてコミュニケーション学博士号を取得。現在、米国アルフレッド大学コミュニケーション学助教授。児童性虐待について様々な角度で研究を進める。家庭内暴力やコミュニケーション倫理についての造詣も深い

颯田あきら[サッタアキラ]
東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。メーカー研究所勤務を経た後、フリーの翻訳家として主に出版翻訳を手がける。福島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たまきら

29
上野千鶴子さんの本より。表題「Not Monsters」。幼い頃近所の男性に虐待された著者による非常にエモーショナルでありながらも学術的な側面を持つ9人の児童性虐待者へのインタビューです。読みながら、怖いからこそ理解しようと努力する研究者の信念にただただ頭が下がりました。同時にグルーミング的要素も頭をよぎります。9人の加害者を等身大で紹介することで、明らかにしようとした犯罪者のパターンがわかる気がします。まずは圧倒的な自己愛、共感力の薄さ、そして虐待の連鎖。2024/10/22

松本直哉

18
父の墓に唾を吐いた男性。無垢な時代など記憶にないという男性。9人の性虐待者たちが自分たちの生い立ちと犯罪を語る言葉はともすれば自己正当化や韜晦も混じるが、自身も被虐待者である著者の虚心坦懐な傾聴から明らかになるのは、異常で倒錯的な怪物ではなく、我々と同じように生き感じる人間の、様々な不幸な要因による逸脱。無辜の子どもの一生を台無しにする罪は憎むべきだが、ただ断罪して烙印を押すのでなく、その人への傾聴と共感が改心と更生に繋がるかもしれないと考えるのは性善説なのだろうか2017/01/08

13km

3
殺人まではしないわりとソフトな犯罪者達。後天的に児童に対しての性癖をたまたま持ってしまったのでは。ホモ、バイが多いのはアメリカ特有なのか、西洋文化特有なのかそこらへんも気になる。2013/09/17

ルナティック

2
被害者側からのアプローチだけでは、この犯罪は無くならない・・・著者自身も性虐待を受けた過去を持つという、すごい一冊。読者は、犯罪者の話を読むと同時に、著者の心配もする羽目に・・・私だけ?(苦笑)気になったのは、話をした犯罪者の多くが「子供が誘ってきた」という点。彼らの目には、そう見えたのか・・・ということが怖かった。犯罪者を探ることで、犯罪を無くすことに繋がらないか・・・著者の訴えが全編に溢れている。2014/03/04

あられ

1
全く知らない本だったが、ついったーで桜庭一樹さんがつぶやいておられて、読んでみました。読み終えて、副題の「NOT MONSTERS」の意味が重く感じられます。人は外見だけでは判断できない、そこに怖さがあります。日本にも、このような犯罪があるのだろう、どうやって犯罪を防ぐか。。。むつかしい問題です。2010/08/10

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