内容説明
こども主体のユニークなまちづくり。本書では、こどもの権利実現のための先進都市である高知市の取り組みとともに、高知市が参考にしたミュンヘン市(ドイツ)の取り組みを紹介。こども主体のユニークなまちづくりが、日本各地のこどもまちづくりへの刺激となる格好の一冊である。(卯月盛夫「はしがき」より)第54回「博報賞」(2023年度)を受賞!!
目次
第1章 ミュンヘン市におけるこどもと家族にやさしいまちづくり
第2章 ミュンヘン市の「こども・青少年フォーラム」提案内容の考察
第3章 高知市における「こども主体のまちづくり」
第4章 「こうちこどもファンド」の概要
第5章 「こうちこどもファンド」によるこどもたちの活動
第6章 「こうちこどもファンド」10年の成果
第7章 こども・若者を次の舞台へ
参考資料
著者等紹介
卯月盛夫[ウズキモリオ]
早稲田大学教授。1953年東京生まれ、建築家、都市デザイナー、博士(工学)。ドイツ留学中に市役所に勤務した経験から、帰国後は世田谷区都市デザイン室に10年間勤務。その後、世田谷まちづくりセンターの発足とともに所長となり、住民主体のまちづくり支援に従事。1995年に大学に移籍後、ドイツミュンヘン市のミニ・ミュンヘンや子ども・青少年フォーラムをあらためて研究する中で、「こどものまちづくり活動は大人を変え、社会を変える!」と信じ、近年は高知市をはじめ名取市、茅ヶ崎市などで「こどもまちづくリファンド」の普及と運営支援に努めている
畠中洋行[ハタケナカヨウコウ]
1951年高知生まれ。大学院在学中、地域に4年間住み込み、地域の人たちと一緒に計画を作ることを経験したことがきっかけで、1979年に大学時代の仲間と住民参加のまちづくりに取り組む会社を起業。2006年から認定NPO法人NPO高知市民会議の事務局長を務める(2013年に退職)。現在はフリーの立場で、多様な人たちの得意技を足し算することで、魅力的な地域活動が育つことを応援する取り組みを行っている。2007年に「とさっ子タウン」の仕組みを立案しそれ以降運営に携わり、現在まで同ファンドのアドバイザーとして関わっている
高梨沙帆[タカナシサホ]
株式会社地域まちづくり研究所。1996年、千葉県いすみ市生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科卯月研究室在籍時にミュンヘン市の「こども・青少年フォーラム」について研究を行う。現在はまちづくりコンサルタントに従事し、主に地方都市において、地域の文脈と市民・団体等のユニークな発想が調和した、地域らしさのあるまちづくりを目指している
土肥潤也[ドヒジュンヤ]
NPO法人わかもののまち代表理事。1995年、静岡県焼津市生まれ。早稲田大学社会科学研究科修士課程修了、修士(社会科学)。こども家庭庁こども家庭審議会委員、こども・若者参画および意見反映専門委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。