内容説明
おとぎ話から現実へ。白雪姫、シンデレラ、眠りの森の美女、雪の女王、赤ずきん、ラプンツェル…ディズニー映画の名作に登場するプリンセスたちの表象を読み解き、文化の力学をあぶりだす。
目次
第1章 『白雪姫』―甦るプリンセス
第2章 『シンデレラ』―変身するプリンセス
第3章 『眠れる森の美女』―呪われたプリンセス
第4章 『魔法にかけられて』―怒れるプリンセス
第5章 『アナと雪の女王』―戦うプリンセス
第6章 『マレフィセント』―愛するプリンセス
第7章 『イントゥー・ザ・ウッズ』―不完全なプリンセス
第8章 『シンデレラ』―労働するプリンセス
著者等紹介
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年東京生まれ。東京大学文学部卒業、イギリス・ヨーク大学大学院英文科博士課程修了。D.Phil。現在、東京経済大学教授。カルチュラル・スタディーズ専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カモメ
1
ディズニー映画の変遷を追う。プリンセス神話の主題は財産や名誉が長男に引き継がれる家父長制度、異性愛、魔女の3つである。『シンデレラ』において、継母の契約の不均衡は生産の場における資本家と労働者の関係に例えられる。文句も言わず従順であり植民地主義や奴隷制度のような一方的な支配の正当化と言える。魔女はつねに独り身で出産や育児とは無縁、あるいは子どもを大事にしない女として描かれる。ときに女性の精神的・身体的福祉を長子相続よりも優先しようとした女性は魔女として排除されてきた。2023/10/22
なほみ
1
眠れる森の美女と家父長制度が興味深かった。マレフィセントは眠れる森の美女の世界観を壊しているから好きじゃないんだけどディズニーがプリンセス神話を崩したという意味では価値のある作品なんだな。2023/02/06
野原遊兎
0
ダメだ、、、面白そうだったのにつまらなくて途中で挫折。読みきれなかった2016/09/29
-
- 和書
- 日本フィールド博物記