嶋田豊著作集〈第２巻〉大衆文化の思想

嶋田 豊【著】

萌文社（2000/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 425p／高さ 20cm
• 商品コード 9784894910089
• NDC分類 081.6
• Cコード C0030

内容説明

映画「男はつらいよ」や宮崎駿などの大衆文化を通して、日本文化を見つめ、現代を問う。宮崎駿、山田洋次、山田太一、井上ひさしとの対談も収録。著者の青春時代をめぐるエッセイや上田耕一郎との対談も掲載。

目次

１　映画「男はつらいよ」から宮崎駿の世界へ（文化の時代をどう生きるか；自由、友愛、勝利の道；山田洋次の映画と私；日本人のなかの寅さん；車寅次郎の世界　ほか）
２　もっと大衆的に歴史的に（文化と民衆思想の探求；政治の季節の文化問題―論壇時評；危機の時代と民主主義の革新的課題―論壇時評；もっと大衆的に歴史的に―論壇時評）
３　青春の断章（現代ヒューマニズムの基礎；哲学を学ぶ人びとに；ゲルツェンの言葉；スタンダールの魅力；小さな思い出　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆう。]

著作集第２巻です。ここでは、大衆文化について哲学的に語られています。特に山田洋次、井上ひさし、山田太一、宮崎駿の対談などが掲載され、それぞれの映画や作品が、なぜ大衆の心をつかむのか、嶋田先生なりの感性で語られています。また、嶋田先生の青春時代に唯物論哲学の立場を確立していくころについても語られ、上田耕一郎との対談も掲載されています。学問するということはどういうことなのか、深く考えることができました。

2013/12/22