内容説明
同化が進むタイ、制度化が進むビルマ。東南アジア大陸部において、先住の文明人として存在感を持つモン。同化の圧力が高まる現在、自らの言語を保持する制度を持ち得たビルマ。その事例を通し、モンの歴史や文化に迫る。
目次
1 モンはどんな民族か―歴史、文化、民族運動、そして居住国の民族政策(歴史―散りばめられたモンの痕跡;モンの宗教と文化―仏教の静けさ、憑依儀礼の荒々しさ ほか)
2 タイ国モンの言語教育運動(モン語読み書きと仏教僧院;モン語教育運動の始まりと失望―私塾としてのモン語教育と学生不足 ほか)
3 ビルマ国モンの言語教育運動(モン語の方言、標準語、そして、メディア;モン民族学校―バイリンガル教育 ほか)
4 タイ国のモン僧伽(タイ国の僧伽と宗派;ラーマンニャ・ニカーヤとは何か―一九世紀末のモン僧伽 ほか)
5 ビルマ国のモン僧伽(ビルマ国のラーマンニャ・ニカーヤ;ビルマ国のモン厳格派)
著者等紹介
和田理寛[ワダミチヒロ]
1984年生まれ、長野県伊那市育ち。現在、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア地域研究専攻博士課程在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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