内容説明
伝統音楽の演奏にあって意外に重視される即興性・創作性。師弟関係の間で行われる技法の伝承をつぶさに見た著者の語る、アジア音楽の核心とは何か。ミャンマー古典音楽の知られざる現在。
目次
1 ビルマ古典歌謡(ビルマ古典歌謡としての「大歌謡(タチンジー)」
「大歌謡」の認識と保存
楽器と音階)
2 古典歌謡の創作―既存の作品からの借用・バリエーション・再利用(他の作品の旋律の利用;同一の題材のバリエーション;部分的な旋律の再利用)
3 歌謡集の伝承機能(歌謡集編集の意図;伝承の機能としての歌謡ジャンル)
4 伝承のかたち―書承と口承(歌唱の伝承方法;楽器の演奏法の伝承方法;伝承方法が可能にする「即興性」と創作;師弟関係)
著者等紹介
井上さゆり[イノウエサユリ]
1972年、鹿児島県出身。東京外国語大学外国語学部インドシナ語学科ビルマ語専攻、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、東京外国語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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