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内容説明
「差序格局」(差序的な構造配置)モデルで知られる名著を新訳。近現代中国社会学の泰斗・費孝通。建国の前年(1948)に刊行された重要著作の一つ。中国社会の近代化への道筋を追究する論考は、個人・家族・男女・血縁から、社会や国家まで鋭く本質をえぐり、今日でも色あせない古典。
目次
「郷土社会」の本質
文字を農村へ
再び「文字を農村へ」を論ず
差序的な構造配置
個人間を繋ぐ道徳
家族
男女に別あり
礼治秩序
訴訟のない社会
無為政治
長老統治
血縁と地縁
名と実の分離
欲望から需要へ
後記
著者等紹介
費孝通[ヒコウツウ]
1910年、江蘇省に生まれる。1933年、北京の燕京大学で社会学を学んだ後、清華大学大学院に進学し、シロコゴロフの指導を受ける。1936年、ロンドン大学大学院に留学し、マリノフスキーのもとでPeasant Life in China(中国語訳は『江村経済』)を書きあげる。帰国後、雲南大学や、昆明に疎開していた西南聯合大学にて研究、教育活動に従事。1943年に米国訪問、46年に英国を再訪した後、北京に戻り清華大学教授となり、中華人民共和国成立後、自ら思想改造を行ない、民族識別工作などに従事するも、1957年の反右派闘争で右派とされ、1966年から始まった文化大革命でも迫害を受け、長らく研究の中断を余儀なくされた。改革開放以降、名誉回復され、中国社会科学院社会学研究所長、北京大学社会学研究所長などを歴任、中国社会学会長に就任し、社会学・人類学の再建に尽力する。2005年、95歳でこの世を去る
西澤治彦[ニシザワハルヒコ]
1954年広島県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・総合研究大学院大学)。武蔵大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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