内容説明
華南一帯の民間信仰の基層をなす巫術・法教。本書は、清末から日本統治初期にかけて勢力のあった閭山(りょざん)教系の一派が相伝した科儀本(儀礼のテキスト)24冊の全貌を紹介。さらにその1冊『符式簿』(123件のお札)から、法師の奉じる神仙やさまざまな呪法、儀礼を読み解き、法教の実践を再現。著者の民間信仰研究の到達点を示す大著。
目次
口絵 法教の掛図
前編 法教概略と初蔵科儀本(台湾の法教について;台湾の法教資料―閭山教科儀本(劉枝萬述/石井昌子編)
所蔵科儀本)
後編 符式簿の解読(総説;各符の解説)
著者等紹介
劉枝萬[リュウシマン]
1923年、台湾南投県埔里にうまれる。1946年、早稲田大学文学部史学科在学中、終戦のため帰国。1977年、東京教育大学文学博士。1989年、中央研究院民族学研究所研究員を定年により退任。2018年、死去。1964年から1989年まで中央研究院民族学研究所に在職。日本道教学会理事、儀礼文化学会専門委員など歴任。2015年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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