複ゲーム状況の人類学―東南アジアにおける構想と実践

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  • サイズ A5判/ページ数 378p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894892040
  • NDC分類 389.23
  • Cコード C3039

内容説明

無数の暗黙のルールが交錯する世界。熟知もせず抵触もせず生きる日常。両立しえない「規則‐信念」が並存し、同時に作用する状態=「複ゲーム状況」に生きる人間の有り様を、多彩な事例の中で考察。人類学の新たな分析軸を探る野心的論集。

目次

第1部 不定見者(フィリピンの都市移住者コミュニティでみられる複ゲーム状況;北部タイ農村地域における医療をめぐる複ゲーム状況;バリにおける慣習村組織の変化とその非全体論的解釈)
第2部 カプセル化(ゲーム間を開拓する―フィリピン地方都市、呪術・宗教・医療の複ゲーム状況から;ピーの信仰をめぐる複ゲーム状況論;マレーシア・イスラームにおけるハラール実践―複ゲーム状況という視点から)
第3部 ゲーム外状況(複ゲームとシンクレティズム―東南アジア山地民ラフの宗教史から;土地をめぐる複ゲーム状況―台湾・ブヌン社会の事例から;グローバル化するエンジニアリングの複ゲーム状況と人類学;東インドネシアにおける狡知と暴力を理解するための複ゲーム状況論)

著者等紹介

杉島敬志[スギシマタカシ]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授。専攻は人類学、地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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☆☆☆☆☆☆☆

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タイトルの単純な異文化接触のようなイメージとは全く異なり、ストラザーンの「部分的連接」を複数化するような議論という印象。読むうちにかなりうまい概念規定だと感じるようになったが、それを用いてどう民族誌を記述するかは、やはり個々人の技量次第だよなぁとも思った。2015/02/05

Kan T.

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味わい深いあとがき。 2021/04/02

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