出版社内容情報
アパルトヘイト(人種隔離)政策に対して立ち上り、敬虔な教会指導者として非暴力の抗議行動を続けている勇敢な大主教。 小学校高学年から
内容説明
デズモンド・ツツは、南アフリカ共和国のほこりっぽい町で生まれました。この国の法律は、黒人の彼には、つらいものばかりで、そんな人種差別をするアパルトヘイト(人種隔離)政策に対して彼はついに立ち上がり、敬虔な教会指導者として、非暴力の抗議行動を続けています。1984年ツツは、ノーベル平和賞を受賞しましたが、現在まだ、南アフリカでは、差別されている人々が真の自由を求めて、最後の苦しい戦いをしているのです。小学校中級から大人まで。
目次
ツツ大主教、ケープタウンで抗議する
南アフリカに来た最初の白人
イギリスが、ケープをひきつぐ
「グレート・トレック(内陸大移動)」
金とダイヤモンド
新しい苦難
若きデズモンド
一生の友だち
アパルトヘイト選挙
レアとの出会い〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
45
なんとなく、借りましたが、知らなかったツツについて学べてよかった。ユダヤ人の惨殺もひどかったけれど、黒人の差別や奴隷時代について、これほど深く書いてあるとはしらず、いい本に出会えました。人間の心を戻せるように白人にもお祈りをしたツツ、平和的な抗議をし、オーベル平和賞を受賞する。オバマ大統領を見たら、どんなに喜んだことでしょう。人間について深く考えさせられた良書でした。2016/12/07
ののまる
8
アパルトヘイト国家イスラエルと関連して,改めて南アフリカのアパルトヘイトを。世界が見ぬふりして沈黙してたのも同じ。ダライ・ラマ14世との映画『misson joy』のツツ大主教、ユーモアだらけで可愛かったなあ。2024/02/07
かしこ
0
アパルトヘイトは最近まであったのだ2017/05/25
つかしん
0
恥ずかしながら名前だけ少し聞いたことがあるだけであったために、ツツ大主教の人格と働きにとても感銘を受けた。読んだ後、以下のヤコブの手紙に書かれている聖書の言葉を思い出した。「わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。」2016/07/29
がんぞ
0
彼を主教に任命したローマ法王庁も偉い。本当に状況を変えたのはこうした和解を説く人々(彼等は越えられない壁に行きあたる)よりも、アパルトヘイト国家からは融資引き上げを打ち出したモルガンなどの金融機関。ANCはテロリスト組織で、その代表のマンデラは35年獄中に居た(非暴力を宣誓すれば釈放というのを拒否)のだから情勢変化に疎かった筈。希望に満ちた国の希望はたいてい裏切られる。/新生南ア初代大統領は奇跡的と思えるほど長生きしたが、二代目が「複数の妻を持つ」ことに違和感。ヨハネスブルクの治安は最悪、どうするつもり?2012/05/04
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