内容説明
人類は２０世紀の２つの世界大戦で６０００万人もの犠牲者を出す惨禍を体験しました。そのことから、「戦争をくり返してはならない」「核兵器を廃絶しよう」「国際紛争を平和的に解決しよう」という世論が世界的に高まり、歴史の大きな流れになってきました。こんにち、こうした平和を求める大きな流れのなかで、日本の高校生も各地で平和ゼミナールをつくり、学びつづけてきました。「僕たちは歴史のリレーランナーです。僕たちは戦争体験を聞ける最後の世代だといわれています。だからこそ、自分たちが学んだ平和の大切さを次の世代に伝えていくことが、２１世紀に生きる僕たちの使命ではないでしょうか」と、ある高校生は発言しています。本書は、いまを生きる多くの高校生や若者が、そうした「歴史のリレーランナー」になることを期待して編集されたものです。
目次
第１章 いま、高校生はよびかける（３・２１全国高校生平和大集会アピール（２００３年）
５・４全国高校生平和大集会アピール（２００３年） ほか）
第２章 核兵器と戦争のない２１世紀をつくるために―基本的なことを学ぼう（はじめに 戦争と平和の問題にとりくもう―憲法第９条と国連憲章の原則に立って；第１の学習課題 平和をいかにきずくか―国連憲章・国際法の下で ほか）
第３章 ワイワイ・ガヤガヤやってるぞ―各地の高校生の平和学習活動（東アジアの高校生たちとの対話を―北海道高校生平和ゼミナール；全国の高校生と学び、交流を深めながら―埼玉高校生平和ゼミナール ほか）
第４章 高校生の平和学習活動をひろげよう（高校生平和ゼミナールとは；高校生平和ゼミナールの「準備」から「誕生」へ ほか）
