オペレーティングシステム―設計と実装 (第3版)

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  • サイズ B5判/ページ数 1111/高さ 24cm
  • 商品コード 9784894717695
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C3004

出版社内容情報

 本書は、OS研究の第一人者、タネンバウムによる『オペレーティングシステム第3版』の翻訳書です。OSの設計・理論・実装について、バランスよく詳細に解説された教科書として、20年来の定評を誇る同書の最新版にあたります。
 本書の特徴は、なんといってもUNIX互換のMINIXを取り上げているところです。OSの原理・原則を学習するだけでなく,MINIXを利用することで、さまざまな機能がどのように現実のオペレーティングシステムに適用されているかを、実践的に習得できます。そして今回のMINIX 3は、設計を大幅に更新して、信頼性と拡張性をより向上させました。カーネルはたった4,000行程度で設計され、他のOSに特徴的な、煩雑で巨大な単一システム方式よりも、ずっと容易にOSの基本と原理を学ぶことが可能になっています。そこに著者のコンピュータに関する哲学,将来を見据えた OSの設計思想を読みとることができるでしょう。
 第3版は、以上のようなMINIXの大幅な変更にあわせて、全面的に書き改められています。

目次

第1章 オペレーティングシステム概論
第2章 プロセス
第3章 入出力
第4章 メモリ管理
第5章 ファイルシステム
第6章 参考文献と引用文献
附録

著者等紹介

タネンバウム,アンドリュー・S.[タネンバウム,アンドリューS.][Tanenbaum,Andrew S.]
M.I.T.にてS.B.の学位を、またカリフォルニア大学バークレイ校からPh.D.の学位を得る。現在、オランダ、アムステルダム自由大学コンピュータサイエンスの教授であり、そこでコンピュータシステムグループ長をしている。2005年1月まで12年間大学院コンピューティング&イメージング専攻科長を勤める。ACMならびにIEEEのフェローであり、またオランダ王立芸術科学院のメンバである。1994年ACM Karl V.Karlstrom Outstanding Educator(最優秀教育賞)、1997年ACM/SIGCSEの最優秀コンピュータサイエンス教育貢献賞、そして、優秀な教科書執筆により2002年Texty賞を受賞している。2004年には、王立芸術科学院より5名の新アカデミープロフェッサーの一人に任命された

ウッドハル,アルバート・S.[ウッドハル,アルバートS.][Woodhull,Albert S.]
M.I.T.にてS.B.の学位を、またワシントン大学からPh.D.の学位を得る。M.I.T.に電気技術者になるつもりで入学したが、生物学者として頭角をあらわす。マサチューセッツ州アマーストのハンプシャカレッジ自然科学専攻(大学院)の教員

吉澤康文[ヨシザワヤスフミ]
1944年東京都に生まれる。1967年東京工業大学理工学部応用物理学科卒業。(株)日立製作所中央研究所入所。1995年東京農工大学工学部教授。現在、東京農工大学大学院工学府情報工学専攻教授。工学博士

木村信二[キムラシンジ]
1962年長崎県に生まれる。1980年長崎県立長崎工業高等学校電子工学科卒業。(株)日立製作所システム開発研究所入所。1983年日立京浜工業専門学院ソフトウェア工学科卒業。現在、(株)日立製作所システム開発研究所主任研究員

永見明久[ナガミアキヒサ]
1976年神奈川県に生まれる。1999年慶應義塾大学理工学部電気工学科卒業。2001年同大学院理工学研究科電気工学専攻修士課程修了。(株)日立製作所システム開発研究所入所。現在、(株)日立製作所システム開発研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

14
OSのユーザおよびOS上のプログラマにとっては、プロセス、ファイル、シェルを知ることは大切である。 そのため、本書に価値がないとは言わない。MINIXでOSの勉強をしてきた読者にとっては、貴重な書籍である。 しかし、Linuxがこれだけ普及してきたのだから、「モダンオペレーティングシステム」の方で勉強すればよいのではないだろうか。これからOSを作る人にとっては、大きすぎないだろうか。TOPPERS/ssp(最少セット)、OSEK OSのような小さいOSについて、Tanenbaumが書いた本が読みたい。2020/03/08

yshigeru

1
MINIX 3はマイクロカーネルなので、UNIXやLinuxとはその設計思想が大きく異なる。また、MINIX 3は教育用OSとして、そのソースコードを印刷した状態で学生のバックパックに収めねばならないという制約もある。この本の真の価値は、このようなMINIX 3特有の部分にはない。真の価値は、典型的UNIXカーネルが解かねばならない問題を示した点にある。MINIX 3とLinuxは、この意味で、同じ問題に対する異なる解答である。本書は、OSとは何かという根源的問題を提起する本である。2014/02/04

yshigeru

0
感動の読了。今まで何時挫折したかわからない。つまるところ、OSも単なる巨大なCプログラムに過ぎず、従ってソースを読めば理解できる。コツは、最初にソースを読んでから解説を読むこと。本文の翻訳は悪くないが、ソースコードのコメントの訳がよくない。2012/12/12

y42sora

0
実際のOSではどう動いているのかを知りたいならばお勧め。ソースコードをアルゴリズムと共に詳しく説明している。2009/08/16

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