内容説明
一人の彫刻師が、密かなブームを起こしている。各地の寺社に残る作品、これまで忘れられていた彫り物…。現代の人々は何を求めて訪れるのか。江戸時代中期、「関東へ行ったら波は彫るな」と言われた一人の男。向かいくる波、天井を覆う龍。房総と関東の寺に残る迫真の欄間彫刻は、私たちに何を伝えたいのか。彫ること、生きることへの渇望。孤高の天才彫物師、龍になった伊八の生き様を描く。
著者等紹介
林太郎[ハヤシタロウ]
1945年、秋田県に生まれる。本名、野村裕。鉄鋼労働者として社会運動に参加。詩人会議に加盟、現在、日本民主主義文学同盟員。千葉県四街道市に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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