内容説明
2024年4月、76年ぶりに保育士配置基準が一部改定されました。「子どもの権利を守りたい」「もっといい保育がしたい」と願いながら、目の前の子どもたちに「ちょっと待っててね」と言い続けてきた保育者たちの「わたしの物語」を集め、社会に伝え、政治の場に届けた保育者と保護者たち。長年の積み重ねと、新しいチャレンジが結実した“とびきり元気な”保育運動の表と裏を、自らひもときます。今日も現場でふんばるすべての保育者・ケア労働者に思いをはせながら。
目次
第1章 運動の軌跡(「あきらめない」にはワケがある;数字でみる「子どもたちにもう1人保育士を!」運動 ほか)
第2章 編み出された10の流儀―何が運動を前進させたのか(「負」ではなく「正」のエネルギーで未来を共有;一つの要求のもとにつながる ほか)
第3章 一人ひとりのドラマの集積(山を動かした保護者と保育者の物語;「声をあげる」の連鎖 ほか)
第4章 「もう1人保育士を」のその先へ―事務局メンバー裏トーク(「不適切な保育を考えるアンケート」をめぐって―激論の末に得たもの;見えてきた本質―たくさんの反響と向き合って ほか)
寄稿 保育運動の新たな時代―世界中の保育者たちが指し示すよりよい未来への道筋(大宮/勇雄)