内容説明
この本は、2018年春施行の改定保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、そして幼稚園教育要領の中味と特徴をつかみ、現場でどう受け止め、どんな実践をつくっていけばよいかを考え合うための、学習テキスト・研修用テキストです。
目次
1章 新要領・指針の全体像と改定の背景をつかむ(「学びの主体」としての子どもの視点から新要領・指針を検討する;小学校の学習指導要領との共通点から見えてくるもの)
2章 新要領・指針をどう読み、どう実践するか1―いま求められる子ども理解と保育づくり(子どもの視点から「養護」を考える;子どもも大人もかかわりながら「発達」する保育へ;乳幼児期の豊かな「学び」をどう保障するか)
3章 新要領・指針をどう読み、どう実践するか2―保育の質を高める計画・評価と同僚性(子どもの権利とプロセスを大切にする計画と評価;あたたかい保育はあたたかい職員集団づくりから;資質向上の主人公は保育者自身―計画をこえる自由と豊かさを)
4章 新領域・指針をどう読み、どう実践するか3―すべての子どもの幸せをめざす新たなチャレンジ(インクルーシブな保育実践をめざして;子どもの命を守るために必要な視点と条件;待機児童対策の最前線―小規模保育所での3歳未満児保育と新指針;保育制度のフェンスを越えて―保育者として環境の格差と向き合う)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
25
保育所保育指針などが改訂されることを受け、いったい国家はどのような乳幼児期の保育を考えているのか、また現場から子どもの発達保障を柱にした保育はどうあるべきなのかを考察できる内容です。日の丸・君が代が保育現場に持ち込まれ、小学校に入るまでに身につける内容が上から押しつかられているなかで、保育が「教育」へと変わろうとしています。そうしたなかで、現場に寄り添った子どもの視点での保育を考えるなかで、上からの統制について対抗していく必要性があるのだと思いました。たいへんわかりやすく良書だと思います。2017/08/14
かえるまーく
1
保育園のあり方をどう考えるか。基礎に関われる大事な時期だという再認識。子どもの視点で考えるよい機会となった。2018/01/08